初出:SRA Qt MailNews 2021年6月号
改訂:2026年10月21日
掲載当時の事例を読みやすく再編集しました。本文の製品・構成・数値は当時の情報です。今回の解説・訂正は「編集補足」に記載しています。
この事例の要点
LenelS2のMagic Monitorでは、多数の映像と情報を複数のディスプレイに表示することが課題でした。Qtを使うフロントエンドと、ICSによる独自の映像処理を組み合わせた事例です。
最大64映像を扱う要求
2015年に発売されたMagic Monitorは、単一ディスプレイからビデオウォールまで、セキュリティ関連の映像・情報を表示する製品として構想されました。紹介された要求には、最大64のライブ映像、録画再生、異なるプロトコルやバックエンドへの対応が含まれます。
UIと映像処理を分けて設計する
ICSはフロントエンドの開発に加え、独自の映像パイプラインと処理方法を開発しました。Qtの採用だけで64映像の処理能力が得られるという説明ではなく、映像処理、ネットワーク、UIを含むシステム設計の成果です。
元原稿の「帯域を増やすアルゴリズム」は、回線自体の帯域を増大させるように読めるため、独自の映像処理・配信の工夫という表現へ整理しました。
継続稼働と機能の拡張
長期間の継続稼働に加え、地図、時計、ニュースなどの情報表示や、レイアウトの変更も求められました。原稿で紹介されたバージョン3の機能は当時の情報であり、現在の最新版を示すものではありません。
編集補足:映像数以外の条件も揃える
自社の比較では、映像数に加えて解像度、フレームレート、ライブと録画の同時表示、回線状況を固定します。表示を切り替えた時の反応と長時間運転を別々に確認すると、UIの負荷と映像処理の負荷を切り分けられます。64映像という数値だけを性能目標に流用せず、条件を揃えて評価することが重要です。
出典・参考資料
出典:SRA Qt MailNews 2021年6月号の採用事例欄をもとに編集。
コラム一覧へ