初出:SRA Qt MailNews 2018年6月号
改訂:2026年10月21日
掲載当時の事例を読みやすく再編集しました。本文の製品・構成・数値は当時の情報です。今回の解説・訂正は「編集補足」に記載しています。
この事例の要点
HeartWorksは、超音波検査の教育に使うシミュレーターです。既存のC++処理とUIを分け、QtとQMLで画面を再構築することで、小規模なチームでもUIを繰り返し改善しやすくした事例です。
変更に対応できる構造へ
HeartWorksは、UCLHの心臓麻酔医とGlassworksが開発した、仮想心臓・マネキン・超音波プローブなどを組み合わせる教育用システムとして紹介されています。
Glassworksは、製品の成長と顧客ごとの要求に対応するため、アプリケーションの中核からUIを分離する開発に取り組みました。C++で構築していたシステムをQtへ移行し、UIをQMLで再構築しています。
UI変更と国際化の効果
当時の紹介では、あるUI要素の変更に必要な時間が2日から10~15分になったと報告されています。これは当該チームの特定作業についての比較で、開発全体の短縮率を意味しません。
国際化については、初期見積もりでプロジェクトコストを10~20%削減できると考え、翻訳作業は他のツールに比べ3~4倍速くなったと説明しています。見積もりと実施後の報告を区別して読む必要があります。
編集補足:UI分離の効果を小さく測る
自社で試す場合は、既存C++処理を変更せずに、表示位置・文言・入力方法を一つずつ変える課題を用意します。変更箇所、確認に必要な時間、翻訳への影響を記録すれば、UIを分離する効果が見えます。紹介された時間短縮の数値を目標に流用するより、自分たちの反復作業で比較する方が有効です。
出典・参考資料
出典:SRA Qt MailNews 2018年6月号の採用事例欄をもとに編集。
コラム一覧へ