初出:SRA Qt MailNews 2017年4月号
改訂:2026年10月21日
掲載当時の事例を読みやすく再編集しました。本文の製品・構成・数値は当時の情報です。今回の解説・訂正は「編集補足」に記載しています。
この事例の要点
CLAASの農業機械HMIでは、複数の機能を別プロセスに分離しながら、一体の操作画面として表示する必要がありました。WaylandとQt Quickを使うコンポジターの設計が主題です。
分離したアプリを一つの画面へ
CLAAS E-Systemsは、農業機械に搭載するタブレット型HMIをQtで開発していました。ステアリング、機械機能の制御、エンターテインメントなどを別アプリケーションに分ける構成では、それぞれのウィンドウをまとめる仕組みが必要です。
Waylandとコンポジターの役割
2017年の紹介では、Waylandと、そのリファレンス実装であるWestonが選択肢として説明されています。さらにQt 5.8のQt Wayland Compositor Frameworkにより、Qt QuickのAPIを使って独自のコンポジターを開発できることが紹介されています。
構成を簡単に表すと「各アプリケーションの画面 → コンポジターで配置・合成 → 利用者が見る画面」です。WestonとQt Wayland Compositorは同一の製品ではなく、本文は後者を使った開発のしやすさに注目しています。
Qt Quick開発者が画面統合を設計する
Andreas Cord-Landwehr氏は、QMLやListViewなどの知識を活かしてウィンドウの見せ方を設計でき、利用者とのインタラクションに注力できると説明しています。
編集補足:表示と入力の経路を確認する
下の図は本文の表示構成を簡略化したものです。入力の経路は別に検討する必要があります。例えば一つのアプリが終了した時の画面と、タッチ操作をどのアプリへ渡すかを確認すると、プロセスを分けても一体の操作感を保てるかを評価できます。
図:表示をまとめる流れ(編集部による整理)
個別アプリの画面
→
コンポジターで配置・合成
→
利用者が見る統合画面
出典・参考資料
出典:SRA Qt MailNews 2017年4月号の採用事例欄をもとに編集。
コラム一覧へ