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DXやスマート工場化に伴い、安全とされてきたOT環境がインターネットやクラウドに接続され、攻撃対象となる領域が拡大しています。 これまではOT環境がインターネットと隔離されていたため、IT環境が攻撃されたとしてもOT環境まで被害が及ぶことはありませんでした。しかし、これからはOT環境のセキュリティについても強く意識する必要があります。 攻撃者が直接OT環境を狙うことは困難であり、多くの場合、まずはIT環境を経由してOT環境へ侵入します。攻撃者は対象領域の中で最も脆弱な部分を狙ってくるため、自社のIT領域とOT領域の両方において、一つ一つの端末の脆弱性を管理し、必要な対策を行っていく必要があります。 ・OTとITの優先順位の違い OTとITは同じネットワーク技術を使っていても、守るべきものの優先順位が異なります。 ITの世界では「機密性→完全性→可用性」の順に重視されてきました。情報漏洩を防ぐためにシステムを一時的に停止することは、正しい判断です。一方、OTの世界では優先順位が「可用性→完全性→機密性」となります。工場の生産ラインを止めてしまうと大きな損失が発生し、経営に多大な影響を及ぼしてしまいます。この「システムを止めてはいけない」という前提が、ITとは大きく異なる点と言えます。 ・OT環境のセキュリティ対策の難しさ OT環境の特徴として「機器の長寿命」があげられます。一般的なIT機器は3〜5年程度で更新されますが、OT機器は数十年にわたって稼働し続けます。OT環境はシステムを止めないことを前提に作られているため、物理的に頑強に設計されています。そのため、セキュリティが考慮されていない古いプロトコルや、メーカーがすでにサポートを終了した機器が大量に残っているという現実があります。こうした安全ではない機器を残しつつ、それらを守るための工夫が必要になります。
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