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GNUダイジェスト(本小冊子)について

編著者: Melissa Weisshaus、Robert J. Chassell、Leonard H. Tower Jr.

イラスト: Etienne Suvasa

日本語版翻訳・発行者: 引地美恵子(h-mieko@sra.co.jp)、引地信之 (hikichi@sra.co.jp)

連絡先: 〒102 東京都千代田区平河町1-1-1 株式会社SRA (03)3234-2611(大代表)

Copyright 1996 Mieko Hikichi and Nobuyuki Hikichi
本小冊子 (GNUダイジェスト)は、英語原文 (GNU's Bulletin) をもとに引地美恵子 と引地信之が翻訳し、加筆、解説したものである。

GNUダイジェストの定期購読希望者は、送料兼手数料として270円 @Times{} n 回分 の総額を(切手ではなく)指定欄空白の郵便小為替または郵便為替を上記連絡先の引 地美恵子まで送付していただきたい。郵便小為替に差額端数分があった場合には、 読者宛のDMラベル代や封筒代等への充当についてご了承いただきたい (URL: `http://www.sra.co.jp/people/h-mieko' 参照)。

原作者の意を伝えるべく原文解釈に十分注意を払ったが、さらに不明な点は原文 (GNU's Bulletin Vol. 1 No. 21)を参照されたい。なお、日本のGNUユーザの事情を 考慮した内容を加筆したため、必ずしも対訳ではない部分があるので予めお断わり しておく。

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GNUスタッフの紹介

Miles BaderThomas Bushnell (n/BSG)(以前の名前は Michaelだっ た)は、Hurd の開発作業を行なっている。 Roland McGrathは、Hurdの作業を引き続き行なっており、 makeとGNU C ライブラリの保守も担当している。 我々と9年間共に作業したあとで、ユタ大学の Flux プロジェクトに参加することに なった(このプロジェクトについては section GNU速報)。彼の作業と貢献に感謝して いる。 Karl Heuerは、GNU Emacsの拡張と、デラックス・パッケージの作成を担当 している。 Jim Blandyは一時的にFSFに戻って、デスクトップ・インタフェースに 関する作業を行なっている。 Melissa Weisshaus はドキュメントの特別プロジェクトに携わっている。

Peter H. Salusは、資金調達と出版のためにFSFに参加し、FSFの非技術 面を管理している。section 第1回フリー・ソフトウェア・コンファレンス の開催に貢献した。 Carol Botteronは、FSFの事務所を管理するために参加し、 Tami Friedmanは事務所のスタッフとして参加している。 Brian Youmansは新任の配布担当マネージャである。 Robert J. ChassellはFSFの事務と経理を担当している。 Daniel HagertyはFSFを去った。彼のFSFでの作業に感謝する。

GNUプロジェクトにおけるすべてのボランティア間の調整を支援しているScott Ewing に感謝する。 Richard Stallmanは、Emacsの保守など無数の作業をボランティアとしてこなし ている。 Phil NelsonLen Towerは、FSFのWebサイト関連の作業を行なっている。 また、Lenは電子的な JOAT(jack-of-all-trades、何でも屋)を続けており、 メイリング・リストやgnUSENET、情報の要求などをまとめている。

GPLで保護されたその他のソフトウェア

我々は、Copyleftで保護されているがFSFからは現在配布していないソフトウェ アのリストを保守している。GNUのFTPホスト・マシンから `/pub/gnu/GPLedSoftware'というファイルをFTPしていただきたい (see section GNUソフトウェアの入手方法)。 FSFが記述すべき追加のソフトウェアがあれば知らせていただきたい。 GNU Emacs Lisp ライブラリについては載せていないが、そのリストは archive.cis.ohio-state.edu マシンから `/pub/gnu/emacs/elisp-archive/LCD-datafile.Z' を FTP すれば入手する ことができる。

FSFとは何か

Free Software Foundation (以下、FSF と称す) は、コンピュータ・プログラムの 使用や複写、修正、再配布に関する人々の権利の制限を排除することを目的として いる。我々は、フリー・ソフトウェアの開発と利用を促進することでこれを遂行し ている。特に、Unix と上位互換性のある「GNU」 (GNU's Not Unix.: GNU は Unix ではない。「グヌー」と発音する) という名の完全な統合化ソフトウェア・システ ムを作成している。このシステムの主な部分は既に使用されており配布可能である。

我々の名前にある「free」という言葉は「自由 (freedom)」のことを指しており、 無料を意味する「free」ではない。GNU ソフトウェアを入手する際に、お金を支払っ てもよいし、支払わなくてもよい。しかし、いずれの場合でも GNU ソフトウェアを 入手すれば 3 つの特別な「自由」を得る。第1は、プログラムを複写する自由、つま り友達や共に仕事をしている人に配布する自由である。第2は、ソース・コー ドを公開することによって、人々が思うようにプログラムを修正できる自由である。 第3は、修正したものを配布することで、共同体の構成を助ける自由である。 フリー・ソフトウェアとは、ソース・コードを研究したり、プログラムがどのよう に書かれているかを学習できる、という意味である。つまり、フリー・ソフト ウェアの移植や改良が可能になり、したがって他の人と作業を共有することができ る、ということである。

GNU ソフトウェアを再配布する場合にそのソース・コードと GNU General Public License を含めるのであれば、配布料金を請求して配布してもよいし、無 料で配布してもよい。詳細は section Copyleftとは何か

偶然入手したフリー・ソフトウェアは何でも配布する組織がある。対照的に、Free Software Foundationでは、独占システムを使用する必要のない完璧なGNUシステム を完成させるために作業しつつ、新しいフリー・ソフトウェアの開発に専念している。

GNU を開発する傍ら、FSFは GNU ソフトウェアのテープやマニュアルを配布手数料 で配布しており、GNU の開発のための寄付 (米国内では控除対象となる) を受け付 けている。FSF の資金のほとんどがこのような配布サービスで支えられている。

【Free Software Foundationの役員】代表: Richard M. Stallman、経理・ 事務局: Robert J. Chaassell、役員: Gerald J. Sussman、Harold Abelson、 Leonard H. Tower Jr.

Copyleftとは何か

プログラムを自由に配布する最も簡単な方法は、プログラムをパブリック・ドメイ ンとし、著作権(Copyright)を放棄することである。しかし、この方法では、独占 的な修正を許し、人々の修正と再配布の自由を拒むことを可能にしてしまう。つま り、そのような独占的なプログラムは、この自由をすべてのユーザに与えると いう目標を危うくしているのである。このような事態を避けるために、 copyleftは斬新な方法で著作権を扱っている。典型的な著作権ではこれらの 自由を奪うが、copyleftでは保護している。copyleft は、プログラムを配布する人 に対して、ソース・コードの利用と修正、再配布に関する権利を含めるように要求 する法律上の手段である。ソース・コードと上記の自由は法律的に切り離すことは できない。

GNUプロジェクトで使用する copyleft は、著作権告知とGNU一般公有使用許諾書 (GPL、GNU General Public License) を組み合わせたものである。GPL は 複製のライセンスであり、基本的には前述の自由を備えているという点に言及し ている。また、GNU ライブラリ一般公有使用許諾書 (LGPL、GNU Library General Public License) を用意しており、2〜3の(ほんの一部の)GNU の ライブラリに適用している。このライセンスは、GNU のライブラリを特定の条件 下で、独占的な実行形式にリンクさせることを許可するものである。完全な使用 許諾書の写しは、配布されている全ての GNU ソース・コードや我々が発行する 多くのマニュアルに入っている。希望者にはその印刷物の配布が可能である。

我々は、あなたのプログラムやドキュメントを copyleft で保護するように強く勧 めており、誰にでもそれらを保護することができるように手続きを簡単にした。ど ちらのライセンス形態を適用するかの詳細は、各ライセンスの最後に記述されてい る。

第1回フリー・ソフトウェア・コンファレンス

1996年の2月に、FSFは、米国マサチューセッツ州のケンブリッジ・マリオット・ホ テルで「the First Conference on Freely Redistributable Software」(第1回フ リー・ソフトウェア・コンファレンス)を開催した。 14ヶ国から185人の参加者があった。Linus Torvaldsと Richard M. Stallmanのキー ノート・セッションや8つのチュートリアル、11の技術発表、6つのBOFが開催された。

コンファレンスの予稿集が発行されているので、在庫がある限り配布可能である (FSF注文票参照)。

FSFは現在、将来のイベントの協賛に関して、欧米のグループと連絡をとっている。

このコンファレンスを成功させてくれたすべての人々、特に、次に示すプログラム 委員の方々に感謝する。 Peter H. Salus (委員長)、 Lisa A. Bloch、 Robert J. Chassell、 Chris Demetriou、 Marshall Kirk McKusick、 Rich Morin、 Eric S. Raymond、 Vernor Vinge に対して。 また、ヨーロッパの発表者数人に奨励金を与えてくれた John Gilmore と Red Hat Software、予稿集を制作してくれ たロンドンの Imperial College、その予稿集を印刷するための資金を寄 付してくれたCygnus Support に対しても感謝する。

技術発表は、次の人々によって行なわれた。

Cygnus Supportが協賛の第2回コンファレンスを 1997年2月 に開催する予定であ る。詳細は、今年後半に、Webサイトでは`http://www.gnu.ai.mit.edu'を参照、 電子メイルでは gnu@prep.ai.mit.edu に問い合わせのこと。

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あらゆるものにおいて理想の姿を求めて努力せよ。 現存するもので最も良いものを採り入れ、それを改良せよ。 最良のものがなければ、それを創り出せ。 ほとんど正しいものとか、十分に優れたものといった妥協は受け入れるな。

- ロールスロイスの共同創始者、Sir Henry Royce

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Hurdとは何か

Hurdは Mach 上で動作するサーバ・プロセス群である。MachはCMUで開発されたメッ セージ通信を使用したフリーなマイクロカーネルである。HurdとMachにより、GNUオ ペレーティング・システムのカーネルを形成している。GNU C ライブラリが、適切 なサーバへメッセージを送ることにより、Unixの「システム・コール」インタフェー スを実装している。

Hurd は、システムの内部動作について詳細を知らなくても、有用なプロジェクトを ユーザが立ち上げて共有することができる。ソース・コードを自由に入手でき、し かもよく考えられたインタフェースがあり、マルチサーバを基に設計したものなの で、そのようなプロジェクトを開始できるだろう。したがって、Hurdは、Emacsや GUILEなどの拡張可能なGNUソフトウェアに似ている。

現在、Mach カーネルは386 PC や DEC PMAX ワークステーション、その他の何種 類かの機種に移植されている。また、Amiga や PA-RISC HP 700、DEC Alpha-3000 マシンへの移植作業も進んでいる。これらの移植作業のいずれかを 支援したい方や自分自身で移植を開始したい方は、FSFまで問い合わせのこと。 GNU Hurdと GNU C ライブラリの移植は、Machが既に希望するプラットフォーム へ移植されていれば、(GNU Emacsの移植よりは容易であり、もちろんGCCの移植 よりも)容易である。現在は、ユタ大学配布のMachを使っているが、Open Software Foundationから配布されているものとの一元化が為されることを希望して いる。

Hurdの第1回テスト版はリリースされたばかりである。 最近の進捗についてはSee section GNU速報。 Hurd 関連の重要なプロジェクトでは、ボランティアを必要としている。興味があり 経験豊富なシステム・プログラマは gnu@gnu.ai.mit.edu へ連絡を乞う。 Hurdは、FSFのFTP配布サイトであるprep.ai.mit.eduから入手することがで き、i386のGNUシステムの完全なバイナリも付いている。それらのバイナリがもっと 安定するまではCD-ROMに入れて配布する予定はない。

GNU/Linuxシステムとは何か

Richard M. Stallman より

GNU/Linux システムとは、LinuxとGNUとの組み合わせのシステムである。

Linuxはカーネルであり、Unixカーネルと互換性がある。これは、Linus Torvaldsが 作成したものである。

GNUはUnixに似たオペレーティング・システムである。そのようなシステムを作るた めに、1984年にGNUプロジェクトを立ち上げた。Unix風のオペレーテイング・システ ムは多くの要素で構成される。重要な要素をそれぞれ何とかして手に入れなければ ならなかった。この目標に賛成する人々の多くが挑戦を思いとどまるほど、作業は 非常に膨大であったが、我々はたとえ長い年月がかかろうとも目標に近づこうと決 意した。

フリー・ソフトウェアとして既に配布可能な要素をいくつか発見した。例えば、X Window Systemや TeXなどである。 採用して近道を選んだとしても、まだ全体の仕事量はまだまだあるので、当然のこ とながら、我々はそれらを使うことを決定した。 それらをフリーにするよう開発者を説得するための支援をしていき、他の要素も入手 した。Berkeley版のネットワーク・ユーティリティなどがある。

残りの要素は、我々が作成しなければならなかった。例えば、GNU Emacs、GNU Cと GNU C++のコンパイラとライブラリ、Bash、Ghostscript、Groff、その他多くの ものがある。

こういった全ての要素には、我々が作ったものや、フリーになるよう支援したもの もある。また、フリーであることを発見したものもある。 これらが一体となってGNUシステムを構成している。

最近まで、ユーザは「GNUシステム」というものを動作させることができなかった。 というのは、一部(カーネルについてsee section Hurdとは何か)が未完成だったからで ある。(ごく最近、最初のテスト版を作ったばかりである。) しかし、ここ2〜3年に なって、Linuxカーネルと、ほぼ完成状態のGNUシステムとを統合できるようになっ た。その結果、完全なUnix風フリー・オペレーティング・システムを実際に使える ようになった。

「Linuxシステム」という表現を使う場合は、いわゆる「GNUシステム」とほとんど 同じなので、「Linuxを基にしたGNUシステム」とか、略して「GNU/Linuxシステム」 という言葉を我々は望んでいる。 これは、Linusがカーネルを作成した功績を認めているのである。しかし、 全体としてシステムが基本的にGNUシステムから派生しているものであるという 意味は依然として変わらない。

また、ときどき「GNU/Hurdシステム」という言葉を使っているが、これは同じGNUシ ステムのなかでも、LinuxではなくHurdを使っているバージョンであることを強調し たいときに使っている。

我々は、10年前から着手したUnix風のフリーなシステムを作っているGNUプロジェク トの功績を認めるべきだと考えている。しかし、GNUの友達が「Linuxシステム」 ではなく「Linuxを基にしたGNUシステム」という名称を使ってくれることには さらに重要な理由がある。 それは、GNUプロジェクトの哲学的な考え方を広める一助となるからである。つまり、 ユーザが自由にソフトウェアを共有し、それの改良に自由に協力することは、道徳 上重要である。 フリー・ソフトウェアが共同体に帰属しており、その共同体から得る人々は、機会 があれば、共同体の建設を支援すべきである、という道徳上の義務感を感じるべき である。

ユーザが「Linux」というシステムをインストールすると、GNUの考え方を簡単に見 逃してしまう可能性がある。ビジネスとしては、システムを推進してそれを「Linux」 と呼んでいれば、ユーザの関心をGNUの考え方から逸らすことは簡単である。そして、 GNUの考え方が広範に知られなくなると、フリー・ソフトウェアを作る人々は減って いってしまうだろう。

「Linuxアプリケーション」の開発をテーマにしたコンファレンスの案内が最近あっ た。コンファレンスはGNUシステムの使い方についてであるが、アナウンスではGNU については触れていなかった。

フリー・ソフトウェアに貢献するには何らかの道義的な理由があるというニュアン スすらアナウンスにはない。それどころか、あるパネルのタイトルは「ライセンス と使用許諾方法について -- 私は自分のアプリケーションをフリーにしたくない!!!」 と銘打っている(なんと3つの ! が入っている)。このタイトルの意味は、(全てのフ リーなオペレーティング・システムを拡張する可能性のある)新しいソフトウェアを 作成している人々が、それをフリーではなく、独占的なものにすることを奨めてい るのである。したがって、フリー・ソフトウェアの共同体には一切貢献しない。

GNUシステムの派生物についてだということが皆にわかれば、そういった姿勢をとっ ていくことは難しくなるだろう。それを確実にするのは、あなたと我々次第である。 そのためには、彼らが行なっていることこそがGNUシステムの派生物を使っていると うことを人々に知らせなければならない。

ですから、LinuxとGNUを組み合わせたシステムについて会話するときは、是非、 「Linuxを基にしたGNUシステム」とか「GNU/Linux」という用語を使っていただきた い。最初は、そういった流れに逆らうことに抵抗があるかもしれないが、どれほど 大きな「流れ」なのかを考えて欲しい。こういった流れに逆らうことこそが、フリー なオペレーティング・システムの作成の発端だったのである。

FSFとDebianの建設的別離

Ian Murdockは、Debian と呼ばれるものの組み立てを開始した。これは、インストー ルと更新を容易にしようとして設計されたLinuxを基にしたGNUシステムである。彼 は、このプロジェクトに対してFSFによる後援を要求し、後援をとりつけた。それ自 体が使いやすくなるだけでなく、完全なGNUシステムのパッキングをFSFが経験する ことになるという期待があった。

今年の3月に、Murdockは、他の作業でとても忙しいのでDebianの代表を辞任した。 新任の代表は、FSFの後援を望まなかった。その結果、FSFはDebianの後援をもう行 なっていない。我々としては、そうでない状況を望むのだが。しかしながら、設計 上の問題に関しては共に作業は行なっている。

FSFはDebianのCD-ROMを配布するかどうかをまだ決めかねている。というのは、我々 がシステムの後援者として以前に期待していた当初の目標をDebianが達成するかど うかがわからないからである。

GNU速報

フリー・ソフトウェアの再配布者からの寄付

SNOW 2.1 CD の制作担当者は、そのCD-ROM のおもてに「FSFへの寄付が5ドル 含まれている」という言葉を付け加えた。購入する人は、FSF への寄付金がいく らになり、再配布者へはいくらになるかが正確にわかるだろう。 Sun Users Group Deutschland が配布しているCD-ROMには、 「価格は90ドイツマルクであり、さらにFSFへの寄付金として12ドイツマルク」 と印刷されている。 (株)アスキー(日本)もFSFへ寄付しており、 GNUソフトウェアの入った独自のCD-ROMの次の版から、FSFへの寄付金を上乗せする 予定である。

フリー・ソフトウェア配布会社であ るAustin Code Worksは、開発および販売している GNU ソフトウェア・パッケー ジの価格の 20% をFSFのソフトウェア開発資金として支援している。 (有) 透土社は、The GNU Emacs Lisp リファレンスマニュアル (The GNU Emacs Lisp Reference Manualの日本語訳)から1冊あたり400円の 寄付金を送ってくれている。 CQ 出版は、GAWKに関する書き下ろしの書籍(日本語)の販売によって、 多額の寄付金を送ってくれた。 Specialized Systems Consultants, Inc. は、Arnold Robbins著の「Effective AWK Programming」の販売利益から3%を寄付してくれている。 Walnut Creek CDROM は、毎月、売上の一部を寄付してく れている。

最終的にフリー・ソフトウェアの成功は、新しく開発されるフリー・ソフトウェア がどの程度あるかにかかっている。フリー・ソフトウェアの配布は、そのような開 発のための資金調達の機会を道義的な方法で提供していることになる。上記の再配 布組織は、そういった機会を利用している。他の多くはその機会を逃してしまって いる。 フリー・ソフトウェアの再配布組織に対して、寄付するよう説得することによりフ リー・ソフトウェア開発を促進する支援となりうる。つまり、その組織自体で開発 するように説得したり、あるいは開発している組織 (FSFやその他) へ寄付するよう に説得すれば支援されるのである。

配布者に貢献させるよう説得する方法として、配布者に要求したり期待する方法が ある。ある意味で、これは、どの程度フリー・ソフトウェアの開発に貢献している かという観点から配布者を選択することを意味する。最大限の寄与をするには競争 しなければならないことを配布者に示すことができる。

これを推進するためには、比較対象の数を強調しなければならない。「ディスクが 1 台売れるたびに Foober プロジェクトに 10 ドルずつ払う予定である」といった 例である。「利益の一部が寄付されている」といったような漠然とした公約は、比 較の対象とはならない。「このディスクによる利益を」といった断定的な表現です らあまり意味がない。計算の方法と、無関係なビジネス上の決定から、売上額のど こまでを利益として扱うかを大幅に変えることができるからである。

さらに、どのような内容の開発や支援を行なっているかという点について、しっか りした情報を開発者に強く求めること。時間の経過と共にこの種の差異(訳注: つま り、しっかりした開発や支援を行なっているかどうかの差)は非常に大きくなってし まう。例えば、GNU プログラムから独立した別個のバージョンの保守ではほとんど 貢献はないが、GNU プロジェクトに代わってプログラムを保守するとなれば、その 貢献度は多大である。簡単な新しい環境への移植作業は、きっと誰かがその作業を 行なうだろうからほとんど寄与に値しない。新しい CPU をターゲットとし、GNU コ ンパイラへ追加するといった難しい移植であれば貢献度は大きい。さらに、新しい 重要な機能の追加やプログラムの作成ということになれば、貢献度も最大となる。

フリー・ソフトウェアを有償で配布する場合、さらに開発を支援することは「そ の行動に値すべき適切なこと」である、という考え方を確立すれば、多くのフリー・ ソフトウェアの開発に必要な資源を確実に、しかも安定して供給することが可能 となる。

ソフトウェア会社からの支援

フリー・ソフトウェア・ビジネスを選択するときは、フリー・ソフトウェアの開発 をどの程度支援しようとしているのかを、ビジネスの提供会社へ尋ねていただきた い。例えば、フリー・ソフトウェアの開発資金をいくら提供しているのか、一般に 使用できるフリー・ソフトウェア自体の改良をどれほど行なっているのか等である。 会社を選択する際にこの点を考慮すれば、フリー・ソフトウェアから利益を得てい る人々にフリー・ソフトウェアの成長に貢献するように勧めることができる。

Wingnut ((株)SRAの特別GNUサポート・グループ)は、新しいGNUプログラムの開 発を支援するために、FSFへ売上の一部を定期的に寄付してくれている。ここに その連絡先を載せることで、Wingnutへ感謝の意を示したい。Wingnutは、売上の 10% を FSF へ寄付することを約束しており、日本から何回かデラックス・パッ ケージを購入している。他にsection Cygnusの寄付金倍増計画

   〒102 東京都千代田区平河町1-1-1
   株式会社 SRA
   Wingnutプロジェクト
   電話番号: (+81-3)3234-2611
   ファクシミリ: (+81-3)3942-5174
   電子メイル: info-wingnut@sra.co.jp
   WWW: `http://www.sra.co.jp/public/sra/product/wingnut/'

Pineについての悪いニュース

Pineとは、初心者ユーザのための簡単な電子メイル・リーダである。これは1995年 以降のGNUソース・コードCD-ROMに入っている。

1996年4月になると、Pineの開発者は使用上の新しい制限を設けた新バージョンをリ リースした。その新しい条項では、誰にも再配布を許さず、修正版の配布も全く許 可していない。どちらの制限も、Pineがフリー・ソフトウェアにならないようにし ているものであった。

旧版のPineはフリーのままである。ただし、実際、バグのないプログラムというの はなく、どのプログラムにも保守が必要である。そこで、今年の4月に、Free Sotware Foundationは、Pineのフリーなバージョンを開発するボランティア・チー ムを補充し、最後にリリースしたフリー版(3.91)を基に着手している。

プログラムの枝わかれは不幸なできごとである。諦めて別々に作業する前に、共同 作業を行なってみるべきである。今回の場合も、個別に作業を開始する前に、彼ら の作業をもう一度フリー・ソフトウェアにするよう、旧開発者の説得に最善を尽く した。けれども、結局、我々の嘆願は拒絶された。

新しいチームは始まったばかりで、まだリリースしていない。しかし、Pine 3.91に あるバグは、bug-pine@prep.ai.mit.edu へ報告していただければ、Pineの 別の次期フリー版に反映することができる。

フリー・ソフトウェアのサポート

Free Software Foundation はいかなる技術サポートをも提供していない。我々の使 命はソフトウェアの開発である。それが、フリー・ソフトウェアにできることを時 間的に最も効率良く増やす方法だからである。技術サポートは、それを提供して生 計を立てている他の人々のために残してある。医者や弁護士が今日行なっているの と同様に、プログラマもサービスを提供する職業だと考えている。医者の医学知識 や弁護士の法律知識はそれ自体フリーに再配布できるものだが、開業医や弁護士は サービスに対して課金している。

GNU サービス名簿 (GNU Service Directory) は、サポートやその他のコンサルタン ト・サービスを提供する人々のリストである。このリストは、 GNU の FTP マシン(section GNUソフトウェアの入手方法のリスト) の `/pub/gnu/GNUinfo/SERVICE' ファイルや、 World Wide Web のURL `http://www.gnu.ai.mit.edu/mirror/prep/service.html'、 GNU Emacs 配布テープの中のファイル `etc/SERVICE'、 GCC 配布テープの中のファイル `SERVICE'に入っている。 このリストを欲しい方やリストに載せて欲しい方は、FSFまでご連絡いただきたい。 FSF と利益を共有している企業はsection ソフトウェア会社からの支援

GNU ソフトウェアに欠陥を発見したら知らせてほしい。我々は、バグ報告やアナウ ンス、質疑応答のために多くの Internet メイリング・リストを用意している。こ れらのメイリング・リストは、ニュース・グループ gnu.*という USENET ニュー スへも転送されている。 メニューの最上位にある 電子メイル・アドレスへ申し込めばメイリング・リストの一覧を入手することがで きる。

我々がバグ報告を受け取ると、たいていの場合は問題を解決しようと努力する。我々 のバグ修正は、個々に対応しているように見えるかもしれないが、実際にはそうで はない。新しい改良版を作る作業の一部として行なっている。我々からパッチ・ファ イルを送る場合がある。それを使用してバグの修正部分をテストし、品質保証に役 立てることができる。報告されたバグを我々が解決していなければ、バグ報告用の メイリング・リストを読んでいるその他の多くのユーザから、回答を得られるかも しれない。さもなければ、サービス名簿を利用してほしい。

インストール・スクリプトがどのように動かないのか、マニュアルのどの部分が不 明確なのか、といったことを我々に知らせてほしいのである。ソフトウェアのイン ストール方法や使い方を我々に尋ねないでほしい。

サービスの提供会社を選択するときは、どの程度フリー・ソフトウェアの開発を支 援しているかという点を尋ねていただきたい。例えば、フリー・ソフトウェア開発 プロジェクトへ寄付金の申し出を行なっているか、一般に使用できるようなフリー・ ソフトウェア自体の改良を行なっているか、などの点である。会社を選択する際に この点を考慮すれば、フリー・ソフトウェアから利益を得ている人々にフリー・ソ フトウェアの成長に貢献するよう勧めることができる。

LPFとは何か

プログラミング自由連盟 (League for Programming Freedom、LPF) は、ソフト ウェアを書く自由を保護することを目的としている。この自由は、「look-and-feel」 (見栄えとその感触) インタフェースの著作権訴訟やソフトウェア特許によって脅か されている。

『プログラミング自由連盟は、プログラムを書く自由を取り戻すことに時間を割こ うとする教授や学生、社会人、プログラマ、ユーザ、プログラムを書く自由を取り 戻すことに力を入れているソフトウェア会社による草の根的な組織である。この連 盟は、議会が意図した合法的なシステム、つまり、個々のプログラムに対する著作 権に反対しているわけではない。LPFの目的は、特に関心のあるものに対して、判事 によりなされた最近の変遷に反対することである。』

年会費は、プログラマや管理職、専門家は 42 ドル、学生は 10.50 ドル、その他 は 21 ドルである。申込方法は、次の項目に答えた用紙に小切手を添えて連盟へ送っ ていただきたい。

連盟は Free Software Foundation とは関係ないし、フリー・ソフトウェアの問題にも関わっていない。 FSF が連盟を支援するのは、Microsoftよりも小 さな一ソフトウェア開発者と同じように、FSFもソフトウェア特許によって危う くされるからである。あなたにも危機が迫っているのだ! あなたやあなたの雇主 が訴えられるまで問題から目を背けているのは簡単だが、実際に事が起きる前に 備えることのほうがより賢明ではないだろうか。

まだ決定しかねている方は、詳細な情報を下記の LPF まで問い合わせていただきたい。

   League for Programming Freedom
   One Kendall Square - #143
   P.O. Box 9171
   Cambridge, MA   02139
   USA
   電子メイル: lpf@uunet.uu.net
   WWW: `http://www.lpf.org/'
   FTP: ftp.uu.net:/doc/lpf

LPFニュース

プログラミング自由連盟代表、Dean Anderson より

最高裁判所の判決に関する声明書

Lotus対Borlandに関する最高裁判所の最近の判決は、BorlandやLPF、開発者、 ユーザの勝利を代弁している。最高裁判所がもっと明解であり、意見書を用意して くれたらと我々は願っているが、最高裁判所の束縛により、第1巡回区裁判所は、第 1巡回の法に基づいて、そして他の巡回区の「正式な判例」として、第1巡回区の決 定を下すことが可能となった。本質的に、この判決は、プログラムに対するユーザ・ インタフェースを所有することはできない、という意味である。

ユーザ・インタフェースを学ぶことへの投資はベンダを変更しても保護されるので、 この判決は、ユーザにとっては勝利である。ユーザ・インタフェースの独占権を要 求することでソフトウェアの占有体制を作ることは、さらに難しくなったであろう。 この決定は、ユーザが既に知っている言語を使うソフトウェアをさらに良質で安価 に提供しようと、ソフトウェア会社が競争していくので、ソフトウェア産業での競 争を促進することになるだろう。

LPFでは現在、ソフトウェア特許問題に傾注できるようになった。ソフトウェアの価 格が法的費用とライセンス費用により押し上げられているので、ソフトウェア特許 は、今や、ソフトウェア開発者だけでなく、ユーザや一般大衆にとっても重要な驚 異となってきている。特許論争やライセンスは、我々の生活の質を向上させるよう なソフトウェア革新の妨げとなっているのかもしれない。人々は、コンピュータ・ ネットワークやソフトウェアに頼りつつあるので、ソフトウェア特許問題にはさら に批判的となるだろう。

LPFについて友人へ連絡してほしい

ユーザ・インタフェースの著作権問題の論争の場はほとんどが法廷であった。そ こでは、いくつかの重要な鍵となる点に注目し調整を必要とした。しかし、ソフト ウェア特許では、議会が討論の場となるので、我々のアプローチは多少違ってくる だろう。 したがって、より多くの会員を募ることが大変重要である。会員は、議会を動かす 原動力となる。来年には、ソフトウェア世界の内外に、LPFの考え方をより幅広く促 進することに邁進しなければならないだろう。こういった努力を実らせるには、助 力や支援が非常に重要になるので、LPFに参加するよう、知人に勧めていただきたい!

投書を続けよう。LFPやあなたの支持する下院議員や新聞社、定期刊行雑誌、等 に書いていただきたい。LPFの支援方法に関する詳細は、LPFのWebページ `http://www.lpf.org/' を参照のこと(提案はwebmasters@lpf.org 宛に)。

GNU翻訳プロジェクトへの支援

GNUは国際化しつつある! GNU翻訳プロジェクトにおいて、保守者や翻訳者、ユーザ が一緒になろうとしている。そのため、GNUは少しずつ多くの第1外国語を体得して いくことになるだろう。

GNU翻訳プロジェクトを完成させるために、好みの言語で、その記述が上手に行 なえて、なおかつ「翻訳チーム」の役目として同じ言語で話す他の翻訳者と共同 作業も行なえる人々が多く必要である。新しいチームを立ち上げたい方や、既存 のチームに関する情報やこのプロジェクトの他の様子を知りたい方は、 gnu-translation@prep.ai.mit.edu へ問い合わせのこと。他に、GNU翻 訳プロジェクトが翻訳者やプログラマの支援に用いているgettext に関 する情報は section GNUソフトウェアの種類

日本におけるGNUと他のフリー・ソフトウェア

引地美恵子 (h-mieko@sra.co.jp) と引地信之 (hikichi@sra.co.jp) は、日本で GNU プロジェクトのためにボランティ ア活動を続けている。彼らは、GNU's Bulletinを日本語に翻訳し、GNU General Public License Version 2 (GNU 一般公有使用許諾書 バージョン2) の日本語版 を付けて幅広く配布している。この日本語版は FSF が承認したもので、 ftp.sra.co.jp [202.32.10.2] マシンの `/pub/gnu/local-fix/GPL2-j' から anonymous FTPで入手可能である。GNU Library General Public License (GNU ライブラリ一般公有使用許諾書) の正式 な日本語化にも携わっている。また、寄付の呼びかけや GNU ソフトウェアにつ いて人々の相談にも答えている。

nepoch (Epoch の日本語版) と、MULE が現在日本で入手可能である。MULE (MULtilingual Enhancement of GNU Emacs) は、同時に多くの文字コードを扱うこ とができる。Mule で提供される機能は、Emacs の基本機能へ組み込み中である。 MULE に関する詳細は、See section GNUソフトウェアの種類。FSF では neopchを 配布していないが、MULEは section 1996年7月版ソース・コードCD-ROM から入手する ことができる。 また、sh.wide.ad.jp マシンの `/JAPAN/mule'etlport.etl.go.jp マシンの `/pub/mule' を FTP にて入手することができる。

日本の匿名希望のユーザが、FSF東京セミナーで残った GNU 資料を再配布してく れた。彼は、技術評論社 (出版社) の雑誌に読者プレゼントとしてそれらを買い 取ってくれた。

(株)ビレッジ・センターでは、GNU Emacs Lisp Reference Manual の日 本語訳 (ISBN 4-938704-02-1) を印刷し、さらに Texinfo 形式のソース・ファ イルを各種の電子掲示板に置いている。また、copyleftで保護された引地信之・ 引地美恵子編著のThink GNU (ISBN 4-938704-10-2) という本を出版して いる。これは、FSF 以外の発行のものとしては日本初の copyleft された出版物 である。また、ビレッジ・センターは以下の書店でGNU CD-ROMを並行輸入してい る。

   〒101 東京都千代田区神田神保町 1-3-2
   書泉グランデ
   電話番号: 03-3295-0011

ビレッジ・センターの売上の一部は、FSF に寄付されている。連絡先情報を次に 示す。


   〒 101 千代田区神田神保町 3-2 サンライトビル 6F
   (株)ビレッジセンター

   電話番号: 03-3221-3520
   URL:  http://www.villagecenter.co.jp/
   URL:  http://www.villagecenter.co.jp/gnu.html ← ビレッジセンターが扱っているGNU製品情報

アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパンは、GNU Make Manual (ISBN 4-7952-9627-X)、 GAWK Manual (ISBN4-7952-9627-8)、 Texinfo Manual(ISBN4-7952-9684-7) の各日本語訳を出版した。連絡先住所を次に示す。


   〒101 東京都千代田区猿楽町1-2-2 (日貿ビル 2F)
   アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン

   電話番号: 03-3291-4581

GNU一般公有使用許諾書に則ったハードウェアやソフトウェアの両方について話 し合うメイリング・リストが日本にある。そこでは、自分のコンピュータ・シス テムの製作に関する情報を入手できる。メイリング・リストでの主要言語は日本 語である。英語の情報の入手や英語での討論に関心がある方は、 mka@apricot.juice.or.jpまたは ishiz@muraoka.info.waseda.ac.jpへ連絡のこと。

日本の多くのグループが GNU ソフトウェアを配布している。JUG (PC ユーザ・グルー プ)、アスキー (定期刊行物と書籍の出版社)、富士通の FM Towns ユーザ・グルー プ、Wingnut (SRA の特別 GNU サポート・グループで、日本で初めてデラックス・ パッケージも購入した) などである。(Wingnutによる購入以後、日本から複数の会 社がデラックス・パッケージを購入している。)

日本から直接 FSF へ発注することが簡単になり、新しいソース・コードの開発資金 にもなっている。日本向けに日本語のFSF注文票があるので、注文票の写し (2)を欲しい 方は japan-fsf-orders@prep.ai.mit.edu へ請求していただきたい。ソフ トウェアが入っているCD-ROM の購入をお願いしている。例えば、企業価格のCD-ROM の注文で、さらに多くのフリー・ソフトウェアが開発できるようになる。

並列処理と知識処理の分野の多くのプログラムが、第五世代コンピュータ・プロジェ クトの「ICOT((財)新世代コンピュータ技術開発機構)フリー・ソフトウェア(IFS)」 の名の元に公にリリースされている。IFSは、1992年に開始した日本のプロジェクト として11年間続き、継続プロジェクトとしてさらに2年間続いた。

1996年3月末時点で、IFSは、1992年の初版リリース以来、21,000件近いファイルが 延べ3,900人以上の方によってアクセスされている。このIFSの保守・育成は1995年6 月のICOT解散に伴って、(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)に移管された。JIPDEC は先端情報技術研究所(AITEC)を設置した。AITECでは、IFSを保守、改良、配布する のみならず、これらを用いて大学等への委託研究を通じて並列知識処理関連のソフ トウェアを開発している。新たに開発されたソフトウェアは、これらをさらにIFSと 同等の条件の元に公開していく予定である。

GNUプロジェクトの今後の展開

リリースされたGNUプログラムの現状に関する情報は、section GNUソフトウェアの種類。 ここでは将来の計画についていくつかの話題に触れることにする。