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リリースされた GNU プログラムの現在の状況に関する情報
はsection GNUソフトウェアの種類。ここでは、将来の計画についてその一部を紹介する。
- GNU Cライブラリ (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
今年の1月号の本小冊子の発行以降に、我々のCライブラリの新しいリリースはなかっ
たが、Rolandがそれに関してHurdのサポートに的を絞りながら多くの作業を行なっ
ている(see section Hurdとは何か)。バージョン 1.10は作業中である。Unixシステムに
は昔からある機能を新たにいくつかと、GNUの新規拡張部分を少し追加した。Ulrich
Drepperから、ここ2〜3ヶ月の間に浮動小数点数の入出力に関して多大な貢献があっ
た。これにより、古いコードと比較して精度は完全になり、非常に速くなった。さ
らに、彼は、機能を追加した。これには、POSIX.2互換の
localeを
localedefプログラムや、英語を表示するためのカタログがある。ライブラ
リは現在、Hurdの共有ライブラリや、他のシステムではELFオブジェクト・ファイル
形式で組み込むことが可能である。プログラムの実行時に共有ライブラリを設定す
るランタイム・ローダ ld.soが入っている。これは、Hurd上で現在動作して
いるので、GNU/LinuxやSVR4、Solaris 2への(ELFを使った)移植は容易なはずである。
- GNUStep (他にObjective-Cライブラリの記述(section GNUソフトウェアの種類))
OpenStep とは、オブジェクト指向のアプリケーション・プログラミングのインタフェー
ス仕様であり、オープン・オブジェクトの標準として提案されたものである。これ
の報告を行なってから2年以上経ち、GNU の実装が進んでいるため、大きな関心が寄
せられている。その名は GNUStep である。基礎として、Objective-C で記述された
既存のライブラリを使っての GNUStep作業からとりかかっている。OpenStep仕様に
近付けるためには、このライブラリに取り込むべき作業がまだ多く残っている。ボ
ランティア希望者は
Paul_Kunz@slac.stanford.edu へ連絡のこと。詳細は、
`http://fvkma.tu-graz.ac.at/gnustep/gnustep.html'を調べること。
makeinfo と World Wide Web (他にsee section GNUソフトウェアの種類)
makeinfo には、Texinfo ソース・ファイルを HTML 文書に変換できるよう
な修正が施された。これにより、Internet の World Wide Web からの表示が可能と
なる。
- GNU Common Lisp (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
バージョン2.0のGNU Common Lisp (GCL)は 1995年4月にリリースされた。現在、TK
ウィジェット・システムと共にグラフィック・インタフェースが入っている。全て
のドキュメンテーションが現在、ドキュメンテーションのアクセスに用いられる組み
込み regexpの一致作業と共に、Texinfo形式で行なわれている。Common Lispの条件
システムでの第1パスも入っている。新しいコンパイラのインストールと内部実装に
ついては、DEC Alphaアーキテクチャへの移植も含めて作業中である。ANSI 規格へ
の移行作業を担当してくれるボランティアがいれば非常にありがたい。連絡は、
schelter@math.utexas.edu へ。
- GNU Emacs (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
将来のバージョンのEmacsでは、ファイルの取消 (undo) 履歴のファイルへの保存、
(これにより)履歴内の古い変更の取消、可変幅のフォントとワイド文字セットの両
方のサポートを提供する予定である。長期計画としては、WYSIWYGワード・プロセッ
サの方向へ移行し、初心者にさらに使いやすものにするつもりである。
- Cインタープリタ
FSF では、我々のコンパイラとデバッガにインタープリタ機能を追加したいと考え
ている。作業の一部は終了している。GCC は現在、サポートしている言語全てのバ
イト・コードを生成しているが、そのサポートは常時流動的である。この作業を終
えるために新たな労力を費やし始めた。作業を有用なものとするには、GDBを拡張し
て動的にバイト・コードをロードする必要がある。また、ファイルに指定された新
しい関数だけをコンパイルするサポートも行ないたい。資源の制限により、FSFでは
資金助成することができない。興味のあるボランティアは、
gnu@prep.ai.mit.eduまで問い合わせていただきたい。
-
GCC (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
GCC用の新しいフロントエンドは、Pascalと Chill 用に作成中である。フロントエ
ンド情報については、以降の GNU Fortranと GNATに関する記述を参照のこと。
- GNAT: GNU Adaトランスレータ (FSFからはまだ配布されていない)
Ada 9Xの大部分を満たすフロントエンド(GNAT: GNU Ada Translator)が現在、
cs.nyu.edu マシンの`/pub/gnat' からanonymous FTPにて入手可能で
ある。GNATの情報はcomp.lang.ada という USENET のニュースグループに投
稿されている。
- GNU Fortran (
f2cとGCCの情報はsee section GNUソフトウェアの種類)
GNU Fortran (g77) フロントエンドは安定しているが、全体にわたるパッケー
ジやフューチャー・セット、Fortranコミュニティが期待するレベルまでの性能向上
といった作業が必要である。ドキュメント作成、診断メッセージの改良、特に初期
化された大規模なデータ表向けのコンパイル速度の向上、INTEGER*2と
INTEGER*8等の機能の実装、libf2c を自動的に組み込んでインストー
ルするための作業がある。FSFでは、これらの作業がいつ終了するかどうかはわから
ないが、あと数ヶ月で終了することを願っている。これらの作業や資金を援助して
いただければ進行を早めることができる。
g77のアナウンスのためのリング・リストが用意されている。登録する場合
は info-gnu-fortran-request@prep.ai.mit.edu へ、g77 の開発者
への問い合わせは fortran@gnu.ai.mit.edu へ宛てていただきたい。
-
Ghostscript (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
Ghostscript 3.0 は、じきにFSFから配布される予定である。ソフトウェア特許のた
めにフリーに実現することのできない LZW 圧縮以外は、完全な Postscript レベル
2 言語をほとんど実現する予定である。(こういったプログラム作成に関わる禁止事
項は、プログラミング自由連盟 (League for Programming Freedom) で戦っている
問題である。詳細は See section LPFとは何か。)
gmp (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
バージョン2.0のGNU mpライブラリは、多倍長浮動小数点演算を備え、移植
性も良くなり、4倍まで
以前のバージョンよりも高速に
なるだろう。
- Oleo (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
ボランティアが、Oleoのマニュアルと Oleo インタフェースへの拡張部分を作成し
ている。
- Smalltalk (現在の進捗はsee section GNUソフトウェアの種類)
次のリリースであるバージョン1.2 では、GNU Autoconfという構築システムを使う
予定である。大幅な性能向上、必要なメモリ量の削減、メモリ割り当ての制御の改
善、サブルーチンとして Smalltalk インタープリタを利用できるようになり (つま
りC言語からの呼び出しを可能にする)、X Window System とのより良いインタフェー
ス、Smalltalk による C データ構造の表現力や操作性、条件コンパイル機能、多倍
長整数のサポート、完全な GUI 方式のクラスのブラウジング・システム、より良い
(つまり、さらに完全で有用な)TCP/IP インタフェース、例外処理のサポート、弱参
照 (weak reference) と終結 (finalization) のサポートを盛り込む予定である。
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