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GNU ダイジェスト 1991 年 6 月

GNUダイジェストは、Free Software Foundation からおよそ年2回の割り合いで (日本語版「GNU ダイジェスト」ではさらに中間で更新したバージョンを不定期 に発行している。) 発行される小冊子で、GNUプロジェクトに関する情報を載せ 発行される小冊子で、GNUプロジェクトに関する情報を載せている。

Free Software Foundation, Inc. Telephone: (617) 876-3296
675 Massachusetts Avenue Electronic mail: gnu@prep.ai.mit.edu
Cambridge, MA 02139 USA

目次

GNU スタッフの紹介 			
Free Software Foundation について	
Copyleftとは何か 			
フリー・ソフトウェアの第一歩		
GNU 速報				
フリー・ソフトウェアのサポート		
著作権で保護されたプログラミング言語	
AT&T は X ウィンドウのユーザに脅威を与えている	
グーテンベルク・プロジェクト		
GNU プロジェクトの進捗報告		
日本における GNU			
GNU 援助希望リスト			
政府のソフトウェアはフリーにしよう	
現在配布可能なGNUソフトウェア		
GNU ドキュメンテーション		
GNU ソフトウェアの入手方法		
マイクロコンピュータ用のフリー・ソフトウェア	
謝辞					
FSF 注文票				
資料A:バージョン・リスト		
資料B:「GNU 一般公有使用許諾書」の和訳文書と再配布について 

GNU スタッフの紹介

Michael Bushnell は GNU オペレーティング・システムに関する作 業を行ない、GNU tar を 保守している。Jim Blandy は Emacs 19 のリリースを準備し、Joseph Arceneaux は今後の Emacs のリリースに有用な作業を行なっている。Roland McGrath は C ライブラリの仕上げと GNU make と Emacs 19 Lisp ライブラリを保守している。

Jay Fenlason は Oleo という GNU 版のスプレッドシートを作成し、 BASH、GNU finger など、自分が作成した各種プログラムの保守をしてい る。

Kathy HargreavesKarl Berry は Ghostscript に関する 作業を行なっており、フォントの作成やフォントを扱うための各種ユーティリティ を作成している。Mike Haertelは C インタプリタと各種"bin" ユーティ リティに関する作業を続けている。Per Bothner は "bin" ユーティリティの保守を管理している。Amy Gorin は C ランタイム・ライブラリのマニュアルを書いている。

S. Opus Goldstein は我々のオフィスで奮闘している。Miria Brigid は電話の対応や書信の処理、配布テープを作成している。 Robert J. Chassellは FSF の経理担当で、FSF の数多く税金 に関する仕事を担当している。また、彼は Emacs Lisp を使ったプログラミング のための入門書を書いている。Noah Friedman は GNU のシス テム管理者である。

Richard Stallman は、Cコンパイラや GNU Emacs、等の改良やそれぞれのド キュメンテ−ションなど、実に多くの仕事をボランティアとして行なっている。 Walter Poxon はボランティアの申し出を調整している。最後 に、メイリング・リストや gnUSENET、情報のまとめなど、電子的 JOAT (jack-of-all-trades 何でも屋) をしているボランティアは Len Tower である。

Free Software Foundation について

Free Software Foundation (以下、FSF と称す) は、コンピュータ・プログラム の複写や再配布の制限、理解と修正の制限をなくすことを目的に捧げている。こ れを行なうために、我々は、あらゆる分野のコンピュータ利用において、フリー・ ソフトウェアの開発と利用を促進している。特に、Unix と上位互換性のある "GNU" (GNU's Not Unix: GNU は Unix ではない) という名の完全な統合化ソ フトウェア・システムを構成している。このシステムの主な部分は既に動いてお り、現在それらを配布している。

我々の名前にある"free"という言葉は、二つの特別な「自由」を意味する。第 一は、友達や一緒に仕事をしている人にプログラムを複写する自由と分け与え る自由を与えることである。第二は、ソース・コードを公開することによって、 人々が思うようにプログラムを変えられる自由である。さらに、ソース・コード を研究したり、プログラムがどのように書かれているかを学習することができる。 これでプログラムの移植、改良が可能となり、変更点を他の人々と共有すること もできるようになる。

たまたま役に立つフリー・ソフトウェアを配布している組織が他にもある。FSF との違いは、FSFでは新しいフリー・ソフトウェアの開発に集中し、独占システ ムを買う必要性を完全になくしている点が特徴である。

GNU を開発する傍ら、FSFには他にもいくつか二義的な仕事がある。それは GNU ソフトウェアのテープやプリントされたマニュアルの作成と配布、GNU 開発の援 助物資の受け入れである。我々は免税組織なので、我々への寄付によって税金を 控除することができる(注: 米国では税控除の対象となる)。 。 我々の開発力は、寄付と配布手数料で支えられている。配布手数料とは、配布サー ビスだけを受けるこに注意してほしい。だから、ユーザは GNUソフトウェアを使 うための許諾料を絶対に支払ってはならない。また、ユーザは (もし友達が喜ん で提供してくれるのならば)無料で、その友達のコンピュータから複写させても らえる自由を常に持っているのである。

FSF ではサービス名簿 (Service Directory) も用意している。詳細は "フリー・ ソフトウェアのサポート" を参照のこと。

GNU プログラムを作ったあとは、それらを継続的に更新し、改良する。それぞれ のプログラムは、一年に 2 回から 20 回更新され、リリースされている。新し いプログラムを開発しながらこれを行なうのは大変な作業なので、関連のあるソ ース・コード、ドキュメンテーション、マシン、労働力、あるいはお金の寄付な らいつでも歓迎である。

"いろいろな発明から非常に多くの利点を享受しているのだから、自分のど んな発明でも他人に分け与えることを喜びとするべきである。"

-Benjamin Franklin

Copyleft とは何か

"Free Software Foundation について" の章で、"ユーザはGNUソフトウェア を使うために許諾料を絶対に支払ってはならないし、無料で友達のコンピュータ から複写させてもらえる自由を常に持っている" と述べた。これは厳密には何 を意味し、どのような根拠に基づいているのだろうか。

プログラムを自由に配布する一番簡単な方法は、プログラムをパブリック・ドメ インに置くことである。次に、それを共有している人から入手して他の人々と共 有する。しかし、この方法では不心得者のやりたいこともまた可能となる。つま り、典型的な独占使用許諾の傘下でバイナリ版だけを売って、他の人々との共有 を許さないようにする人間もいるということである。彼らは、このようにしてユー ザの利益を抑圧することを楽しみ、元のプログラムを束縛して得る利益をむさぼっ ている。大方のユーザが安易にもこの方法でプログラムを入手しているのが現状 である。*全ての* ユーザのためにプログラムを (注: 誰でも がソース・プログラムにアクセスできて、共有できるという意味での) フリーに するという我々の最終目標は、危うくなってきている。

こういった現状から我々の使命を守るために、通常、GNUプログラムをパブリッ ク・ドメインには置いていない。その代わりにcopyleftと呼ぶものでそれら を保護している。copyleft は合法手段である。これは、複製物を得た人はさら にその複製物(ソース・コードが必ず公開されているものを意味する)を配布、改 良する自由を得るならば、全ての人々にプログラムを無料で複写させるというも のである。典型的なソフトウェア会社はこれらの自由を束縛した著作権 (copyright) を使っている。そこで我々ソフトウェア配給者は、前述の自由を守 るためにcopyleftを使っている。

GNUプロジェクトで使うcopyleftは、著作権告知とGNU一般公有使用許諾書 (GNU General Public License)を兼ね備えている。著作権告知は一般の形 のものである。一般公有使用許諾書は、基本的に我々がユーザにもってほしいと思 う自由をユーザがもち、また、ユーザはそれらの自由を誰からも奪うことはでき ない、ということを主張した複製許諾である。(実際のドキュメントではかなり 複雑な法律用語にはなっているが、我々に必要と思われる事項を、弁護士の見解でもっ て数ページにわたって述べている。) 完全な使用許諾書の写しは、配布される全て のGNUソース・コードや多くのマニュアルに含まれているが、ご希望の方には FSFからその印刷物を郵送する。

FSF (Free Software Foundation) は、GNU 一般公有使用許諾書を採用しているプ ログラムを copyleft で保護するように、他の人々にも勧めている。基本的には、 プログラムには使用許諾書(注: 正式に承認された GNU General Public License の日本語版を付録に添付した。)が適用されている旨を述べた文を 2--3 行含め るだけで済む。 プログラムのソース・ファイルの中で、一般公有使用許諾書が適 用されているので詳細はそれを参照するように、と記述するだけでよい。

フリー・ソフトウェアの第一歩

GNU ソフトウェアが有益であることがわかり、特にソース・コードをフリーに することで何らかの利点を得たならば、このことを他の人に伝えてフリーソ フトウェアを広めるような、そんなサポートを希望する。例えば、出版物や内部の プロジェクト報告書に、

「fubar ユーティリティを修正できたので、 我々の固有な要求を満たすことができた。 それはフリー・ソフトウェアだったから成功したのである。結局、XYX プロジェ クトの作業を予定よりも半年早く完了した。」

ユーザや管理者、友達に知らせてほしい。そしてそのコピーを我々のところに送っ てほしい。よろしく!

GNU 速報

フリー・ソフトウェアのサポート

Free Software Foundation はフリーに入手可能なソフトウエアを開発し、配布 している。我々の目的は共同体としてコンピュータ・ユーザを助けることである。 ソフトウェアをフリーに再配布することができるような世界を想像している。こ れは、ソフトウェアが独占的に確立された価格よりも、競合市場価格で販売され、 時には分け与えることもあるだろうという意味である。プログラマも、医者や弁 護士が今日行なっているのと同様に、サービスを提供する職業だとだと考える。 医者や弁護士の医学的な知識や法律の知識はそれ自体フリーに再配布できるもの で、開業医や弁護士はその配布とサービスに対して課金している。

我々は、サポートやその他のコンサルタント・サービスを提供する人々のリスト を管理している。これを GNU サービス名簿 (GNU Service Directory) と呼ぶ。 このリストは GNU Emacs 配布テープの中のファイル `etc/SERVICE' や GCC 配布テープの中の `SERVICE' に入っている。このディレクトリの写し を入手したい人、あるいはリストに載せてほしい人は我々に連絡していただきた い。

GNU ソフトウェアに欠陥を発見したら知らせてほしい。我々は、アナウンス 用とバグ報告や質疑応答用に用意された多くの Internet メイリング・リストを 持っている。これらのメイリング・リストは、ニュース・グループ や GCC マニュアルには、バグ報告先やそこにはどんな情報を投稿すればいいの かを説明した章がある。

Internet にアクセスできない場合は、電子メイルや UUCP に接続されている USENET ニュースで情報を受け取ることができる。ローカルな UUCP サイトや UUNET 接続については、システム管理者へ問い合わせのこと。(UUCP の場合、僅 かな料金で接続することができる。) UUNET への問い合わせ先を次に示す。

電子メイルの場合: info@uunet.uu.net
郵便の場合:       UUNET Communications Services,
                  3110 Fairview Park Drive - Suite 570
                  Falls Church, VA  22042, USA
電話の場合:      (703) 876-5050

我々がバグ報告を受け取ると、ソフトウェアをより良くするために、たいていは 問題の解決に努力する。我々のバグ修正は、個々に対応しているように見えるか も知れないが、実際にはそうではない。我々の仕事量はあまりに多過ぎるので、 ソフトウェアやドキュメンテーションの開発や保守のように、全体として共同体 を援助することに焦点を絞らなければならない。個々の対応のために、我々の本 来の作業を棚上げさせてはならないのである。バグ報告に対して、我々が解決し ていない場合は、バグ報告用のメイリング・リストを読んでいるその他の多くの ユーザから、回答を得られるかもしれない。さもなければ、サービス名簿を利用 して欲しい。

従って、インストール・スクリプトがどのように動かないのか、マニュアルのど の部分が不明確なのか、といったことを我々に知らせてほしいのであって、ソフ トウェアのインストール方法や使い方を我々に尋ねないでほしい。

著作権で保護されたプログラミング言語

Richard Stallman

GNU プロジェクトでは、既存のシステムの中で最良のコンパイラの一つを作成し た。新しく、しかも完全な言語を設計するよりも C コンパイラを作成すること を決心した。 ユーザのプログラミング言語として使用されるものは C 言語だからである。 Unix に似たシステムでは、C コンパイラが本当に重要である。

使いやすいコンピュータで、新しい言語が同じように重要になれば、そのコンパ イラを作成することが許されるだろうか? ヨーロッパでそのコンパイラを使おう とすると、その答えは「ノー」である。5 月 15 日に European Community はソ フトウェアの著作権について、新しい通達を行なった。ユーザ・インタフェース を著作権で保護するだけではなく、プロトコルやデータのフォーマット、プログ ラミング言語も著作権の対象にしようというものである。

その法律がどう述べているかを示す。

明確にするために次の点を述べる必要がある。コンピュータ・プログラムの表現の みを保護し、(プログラムのどんな要素をも基礎としているものも含む) アイデ アや原理は、こ通達では、著作権で保護しない。

** インタフェース** の詳細に著作権を主張しても誰も反対しない。-- 根本 的なアイデアではないので--

Legal Affairs Committee of the European Parliament は、ここで言うのとこ ろの ** インタフェース** の問題をはっきりさせるために、次の言葉を追加するよう に勧告した。

次のようなものは保護できない。例えば、通信プロトコルや 情報を交換するた めに交換、相互使用するための規則、データのフォーマット、プログラミング言 語の構文とその意味、である。

激しい議論の末、この追加文は否決された。そこでは保守党のグループが徹底し て反対した。問題として提示された重要点は、それが本質的な変更とみなされる ことを示している。。つまり、Parliament はこの法律がプロトコルやフォー マット、言語を著作権で保護できるとなみしてい、という点である。

広範囲に及ぶ危険な独占的主要な支持者は 2 ~ 3 の大手コンピュータ会社であ る。IBM や DEC、アップル、シーメンス (この中の一つは ヨーロッパの会社) である。たくさんの小さな会社がこのインタフェースの独占 に反対する運動をするために、 European Committee for Interoperable Systems を組織した。しかしほとんど成功していない。

アメリカではどうか?

Ashton-Tate は、DBase で使用しているプログラミング言語の著作権裁判をまた 行なっている。この前の冬の裁判では次のような判決が下された。「DBase は無 効である。なぜなら Ashton-Tate は、以前 JPL で作成されたパブリック・ドメ インのプログラムの一部をコピーしていることを、著作権事務所に通知すること を怠ったからである。」 ここで問題となる点は、この「一部」はプログラミン グ言語であってプログラムの一部ではない、ということである。

その後、裁判官は自分の判決をひるがえし、現在審理中である。

最新のバージョンの System Vのインタフェース定義書で、インタフェースで著 作権で保護されている、と主張している。Adobe は、「PostScript は著作権で 保護されている」、と言っている。IBM や DEC、アップルが議会に大きな声ではっ きりと「プログラミング言語は著作権で保護されるべきである」と言っているこ とに賭けることができる。そして、彼らは有効な政策である根拠として、ヨーロッ パの法律を指摘するだろう。

そこで、次に新しい言語を採用する場合、GNU コンパイラとして追加することが 許されるだろうか? ヨーロッパでは「ノー」である。おそらくアメリカでも「ノー」 である。

ほとんどのプログラマがこの制限に不満を示しているので、読者のほとんども同 様であろう。問題点は この件に関して何をしたいかどうか、ということである。 遠慮なく話して決定に影響を与えることができるし、あるいは何もしないで、 IBM や DEC、アップルが言うままに行なわせることも可能なのである。

FSF にできることは行なっている。プログラミング自由連盟に法人会員として入 会した。7 つの会社が既に法人会員である。FSF のスタッフを含めて 600 名い る。この戦いに勝つには 600 名以上の会員が必要である。次にどうなるかは、 あなた次第である。

自由プログラミング連盟の用紙より:

プログラミング自由連盟は草の根的な組織は、プログラムを書く自由を取り戻す ことを決意した。教授や学生、社会人、プログラマ、ユーザから構成される。議 会は本当に個々のプログラムを著作権で保護した合法的なシステムに反対してい るわけではない。特に関心のあるものに対して判決がなされた最近の変遷に反対 するのが狙いである。

会費は、プログラマや管理者、教授の場合、年間 42 ドル、学生は 10.50 ドル、 その他は 21 ドルであるで問い合わせのこと。

疑問があれば連盟に手紙を書くか、(617)243-4091 に電話を、あるいは league@prep.ai.mit.edu に電子メイルを。

League for Programming Freedom, 1 Kendall Square #143, P.O. Box 9171,
Cambridge, MA 02139

加入の場合は小切手にチェックと次の情報を上の住所へ送付のこと。

"さらに遠くを見たいのなら、巨人の肩の上に立つことである。"

-Isaac Newton

AT&T は X ウィンドウのユーザに脅威を与えている

Richard Stallman

この春に AT&T は、MIT を含む X コンソシアムのメンバーに手紙を出して脅威 を与えている。それによると、「X ウィンドウの使用料を払う必要がある」。 取得したマルチウィンドウ・システムの特許 (特許番号 4,555,775) の 「バッキング・ストア」が AT&T の特許になったためである。MIT は必要に応じて裁判所で争う方法を検討している。我々にはこれが成功するかどう かわからない。

一方、Cadtrak は、画面上の描の際に X ウィンドで排他的論理和を使っているユー ザに使用料を払うよう、引続き要求している。これは特許番号 4,197,590 であ る。

X ウィンドウを採用できれば GNU システムは非常に有益なものなるだろう。危険で基 本的なシステムの機能は、これに限らない。IBM の特許 (特許番号 4,674,040) はエディタ中の「カット & ペースト」は Emacs に、 特許番号 4,458,311 は「同一画面上でテキスト処理と数値処理」が Emacs の多くの機能に脅威を与えている。特許番号 4,398,249 の「普通の順番での再 計算」は汎用のスプレッドシートの技術を網羅しており、GNU ソフトウェアにお ける利用を中止した。

この脅威に対して FSF でできることはほとんどない。たった一つの特許だけで も、裁 判で争えば、すべての基金を使い果たしてしまうだろう。バージョン 2 の GPL (注: GNU 一般公有使用許諾書) では条項を一つ追加した。我々のプログラムの うちの一つが特許の範疇に入るならば、その国での配布を禁止できる。おそらく対 象となる国の一つは、アメリカであろう。

さらに私たちはプログラミング自由連盟に加入した。ソフトウェアの分野から特 許を追放しようというものである。広く使用されているソフトウェアを開発して いるのなら特許を侵害しないで、仕事をすることがおおよそ不可能だということ がわかるだろう。ことはその他の数千の特許がソフトウェアをを対象としている ことはことは言うまでもない。この小冊子の読者ががプログラミング自由連盟に 加入すること、ことこそ道理ではなかろうか?

グーテンベルク・プロジェクト

Michael S. Hart 理事
Project Gutenberg National Clearinghouse for Machine Readable Texts

グーテンベルク・プロジェクトの目的は英文の電子テキストを作成、配布すを促 進することにある。そのままの ASCII 形式のテキストの入手したい。そうすれ ば、たいていのものはハードウェアやソフトウェアで使えるように簡単に変換で きる。さらに ASII ファイルは、さまざまな環境で使用されていることを考えて、 マークアップ・シ ステムでも作成可能になる。しかし、どんなフォーマットでも受け付け、 すべてを提供できるようにベストを尽くすつもりである。

インストールや使い方だけではなく、 ハードウェアやソフトウェアの選択にも助言を 行なっている。さらに読み取りやスペル・チェック、原稿の校正などのアドバイス も行なう。目標は 2001 年までにはほとんどの使い古しの本を一万冊集め、縮 小するつもりである。ここの縮小とは、ユーザの実際の出費を縮小することであ り、だいたい一冊あたり 1 セント + メディア代 + 輸送費 + 手数料である。 従って、こういった種類のライブラリは約 100 ドル + メディア代 (ディスクや CD ROM、封筒) にしたいと思う。現在 CD ROM の作成コストは 500 ドル (マ スタのため) + 2 ドル/ 1 枚 といわれている。この価格は十分交渉 可能であるという、実にいい専門家を見つけた。

アメリカの中だけで控え目に見積もっても 10 万の図書館がある。 図書館ごとに一冊ずつテキストを作成すれば、このライブラリの 1/10 を達成で きる。 すべての図書館が協力して作業すれは、図書館ごとの作業量は さらにその 10% 以下になるだろう。 図書館に電子テキストを作成する 10 人のメンバー がれぞれの図書館にいれば一万冊の本を作成するために本当に必要な労力は、 1 冊の本を作成する労力の たった 1 % ですむ。多くの本は現存の 1 憶台のコ ンピュータ上で使用できるだろう。

これまで、多くの電子テキスト上で、ファイルの作成作業が、各地の図書館や大 学のコレクションとして行なわれ、私用あるいは半分私用として個々に作成され た。個人や半分個人的に、あるいは個人が集まって、作成されたものが多く、各 地の図書館や大学にコレクションとして収められているが、そのほとんどは自分 の時間とお金を費やして自分で入力したものである。この労力の大部分はそういっ た人の好みで、あるいは図書館で、コレクションが将来検索されるとみなして作っ たものである。これは現在、メディアとしてかかる費用 (紙代と時間)の数分の 一でディスクや電話線などの他のメディアで転送ができる。また、一度に一人の ユーザに予約、制限されることもない。すべての成果物がすべてのユーザに使用 可能となるだろう。

この形式のライブラリを使用すると、既存の図書館よりもさらに多くの利益をもた らすだろう。全ての情報の総計は、現在図書館から得られるものよりもかな り大量のものになるだろう。支援者が、知識の研究で今日得られる量よりも、さら に多くの量の知識をそのライブラリから得られることになる。

そこで電子テキストの作成と配布を必要とし関心のある全ての団体 に、入力や読み取り、校正、収集に参加できるかどうか、何に興味があ るかを訪問して聞いている。

見つけた電子テキストをためらわずに送ってほしい。情報のはいったディスクは、 次の住所へ郵送のこと。

Michael S. Hart, 405 West Elm St., Urbana, Il  61801
切手を張った返信用の封筒 (あるいは 加えて寄付を添えて)
Please include a SASLE and/or donation.

グーテンベルク・プロジェクトについて知るもっとも簡単な方法は、グーテンベ ルクのリストサーバへ、次のようなメッセージを送って、情報の配布を要求する ことである。

SUB GUTNBERG YOUR NAME        (名前には最低、二つの単語が必要)

詳細な情報の問い合わせをためらわないで、グーテンベルクのメイリング・リスト に参加してほしい。その質問はメイリング・リストとは別に次のところべ問い合わ せること。

Bitnet: hart@uiucvmd 		Internet: hart@vmd.cso.uiuc.edu

(グーテンベルク・サーバは gutnberg@uiucvmd.bitnetである。(つ づり に注意) Internet アドレスは gutnberg@vmd.cso.uiuc.eduであり、サーバは登録のみを実行し、そ れ以外は私のところへ転送される。)

早速の参加に感謝したい。

GNU プロジェクトの進捗報告

日本におけるGNU

引地美恵子 (h-mieko@sra.co.jp) と引地信之 (hikichi@sra.co.jp) は、日本で GNU プロジェクトに関する作業 を続けている。彼らは、GNU 情報の翻訳、コラムの執筆、寄付の呼びかけ、そし て GNU について人々の相談にも答えている。最近、GNU 一般公有使用許諾書の 日本語版が完成した。現在では、GNU ライブラリ一般公有使用許諾書の日本語訳を レビューしてくれるボランティアの弁護士を探している。

日本の多くのグループが GNU ソフトウェアを配布している。それには、JUG (PC ユーザ・グループ)、日経 BP 社・アスキー (出版社)、富士通の FM Towns、日 本 Unix ユーザ会などがある。anonymous UUCP による配布も日本で行なわれて いる。詳細は toku@dit.co.jp へ問い合わせのこと。

GNU 援助希望リスト

次に示す援助を望んでいる。:

政府のソフトウェアはフリーにしよう

Richard Stallman

200 年間にわたるアメリカの著作権のシステムでは、連邦政府によって作られた ものはすべてパブリック・ドメンに置かれている。これは当然のことであり、そ のために税金を払っているので、我々がすべての生成物の所有者になるはずであ る。

ところが、現在その方針が改められようとしている。もし、それが受け入れられ れば、非常に多くのフリーなソフトウェアが販売されることになる。我々は、そ のようなソフトウェアの開発に税金を払い、それを使うためにまたお金を出すこ とになってしまう。さらに、それがフリーでなくなれば、GNU システムには使え なくなる。

これはひどいことだと考える。この意見に賛成ならば、下に示す議会に手紙を書 いて、阻止することに手を貸してほしい。

House Subcommittee on Intellectual Property
2137 Rayburn Building
Washington, DC 20515, USA

現在配布可能な GNU ソフトウェア

FSF が提供する Unix ソフトウェア・ソースの配布テープは tar フォー マットで記述されており、HP/UX や IBM RS/6000 で使用される特殊なカートリッ ジ・テープも対象としている。 (Emacs のバイナリは RS/6000 テープに入って いる。) また、ソース・ファイルと VMS の実行形式の入った GNU Emacs と GNU C 用のテープも提供している。

媒体などについての詳細は、この小冊子の後方のページにある注文票を参照のこ と。1600bpiの9トラックとカートリッジ・テープの内容は Unix システムと同じ で、単に媒体の種類が異なるだけである。


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