1991年1月20日発行、第一版
Copyright (C) 1991 Mieko Hikichi and Nobuyuki Hikichi
日本語版作成者: 引地美恵子、引地信之
電子メイル・アドレス: h-mieko@sra.co.jp、hikichi@sra.co.jp
連絡先住所: 〒102 東京都千代田区平河町 1-1-1
株式会社 SRA
(03)3234-2611 (大代)
イラスト: Etienne Suvasa
原作者の意を伝えるべく英語原文に十分注意を払って訳したが、なお不明な点に ついては英語原文(GNU's Bulletin vol. 1 no. 10)を参照されたい。なお、日本 のGNUユーザの事情に即した内容を加筆したため、必ずしも完訳ではない部分が あることを予めお断りしておく。
本小冊子(GNUダイジェスト)の複写および配布条件は英文原文のそれに従う。た だし、本小冊子に転載記事が含まれた場合のそれの複写および配布条件は、受領、 配布された写しに本小冊子で記載された通りの転載記事の出典が前もって載せら れている場合に限り、その転載記事をそのまま複写し配布することを許可する。
なお、本小冊子(GNUダイジェスト)は、Texinfo の日本語版 jtexinfo (アスキー版 日本語 TeX と NTT 版 JTeX に対応)、アスキー版日本語 TeX、 Sony/NEWS レーザ・プリンタで作成・出力した。
Joseph Arceneaux は今後の Emacs のリリースに有用な作業を行なっている。 Roland McGrath は、卒業後にフルタイム・スタッフになった。 彼は C ライブラリの仕上げと GNU make の保守を行なっている。 Michael Bushnell はカーネル関連のプロジェクトで作業して いる。Jim Blandy は、Emacs 19 のリリースの準備と X 上の デスクトップを計画している。
Brian Fox は、readline ライブラリや makeinfo、Info プ
ログラム、BASH、新 GNU finger など自分で作成した各種プログラ
ムの保守を行なっている。Jay Fenlason は、Oleo という GNU 版のスプレッ
ドシートを作成している。さらに、tar や sed、GNU アセンブ
ラの保守も担当している。
Mike Haertelは、C インタプリタに関する作業を続けながら、"bin" ユー
ティリティや grep の類を改良・保守している。Kathy
Hargreaves と Karl Berry は、Ghostscript に関する作業を行なっ
ており、フォントの作成やフォントを扱うための各種ユーティリティを作成して
いる。Amy Gorin は、tar マニュアルを書いている。
S. Opus Goldstein は我々のオフィスで奮闘している。Miria Brigid は電話の対応や書信の処理、配布テープを作成している。 Robert J. Chassellは FSF の経理担当であるが、新版 Texinfo マニュアルも書いており、プログラミング以外でも FSF に関わる数多 くのことで協力している。彼は現在、Emacs Lisp を使ったプログラミングのた めの入門書を仕上げようとしている。Joe Turner は、パートタイムで 我々のシステムを管理している。
Richard Stallman は、Cコンパイラや GNU Emacs、等の改良やそれぞれのド キュメンテ−ションなど、実に多くの仕事をボランティアとして行なっている。 最後に、メイリング・リストや gnUSENET、情報のまとめなど、電子的 JOAT (jack-of-all-trades 何でも屋) をしているボランティアは Len Tower である。
Free Software Foundation は、コンピュータ・プログラムの複写や再配布の制 限、理解と修正の制限をなくすことを目的に捧げている。これを行なうために、 我々は、あらゆる分野のコンピュータ利用において、フリー・ソフトウェアの開 発と利用を促進している。特に、Unix と上位互換性のある"GNU" (GNU is Not Unix: GNU は Unix ではない) という名の完全な統合化ソフトウェア・システム を構成している。このシステムの主な部分は既に動いており、現在それらを配布 している。
我々の名前にある"free"という言葉は、二つの特別な「自由」を意味する。第 一は、友達や一緒に仕事をしている人にプログラムを複写する自由と分け与え る自由を与えることである。第二は、ソース・コードを公開することによって、 人々が思うようにプログラムを変えられる自由である。さらに、ソース・コード を研究したり、プログラムがどのように書かれているかを学習することができる。 これでプログラムの移植、改良が可能となり、変更点を他の人々と共有すること もできるようになる。
たまたま役に立つフリー・ソフトウェアを配布している組織が他にもある。FSF との違いは、FSFでは新しいフリー・ソフトウェアの開発に集中し、独占システ ムを買う必要性を完全になくしている点が特徴である。
GNU を開発する傍ら、FSFにはもう一つの仕事がある。それは GNU ソフトウェア のテープやプリンタ出力されたマニュアルの作成と配布、GNU 開発の援助物資の 受け入れである。我々は免税組織なので、我々への寄付によって税金を控除する ことができる。 (1) 我々の開発力は、ある部分では寄付で支えられ、またある部分では配布手数料で 支えられている。配布手数料で、配布サービスを受けることができる。だから、 ユーザは、GNUソフトウェアを使うための許諾料を絶対に支払ってはならない。 また、ユーザは、(もし友達が喜んで提供してくれるのならば)無料で、その友達 のコンピュータから複写させてもらえる自由を常に持っているのである。
FSFではサービス名簿も用意している。これには、GNUプログラムやシステムを 使っている個々のユーザに対して、有料でサービスを提供する人が載っている。 このサービス名簿は GNU Emacs 配布テープの中のファイル `etc/SERVICE' に入っている。ここで言うサービスとは、新しいユーザの 問い合わせに応えたり、プログラムのカスタマイズや新システムへの移植等と解 釈してもらいたい。リストに載せて欲しい人、あるいはそのファイルの写しを欲 しい人は FSF まで連絡を乞う。
GNU プログラムを作ったあとは、それらを継続的に更新し、改良する。それぞれ のプログラムは、一年に 2 回から 20 回更新され、リリースされている。新し いプログラムを開発しながらこれを行なうのは大変な作業なので、関連のあるソ ース・コード、ドキュメンテーション、マシン、労働力、あるいはお金の寄付な らいつでも歓迎である。
"Free Software Foundation について" の章で、"ユーザはGNUソフトウェア を使うために許諾料を絶対に支払ってはならないし、無料で友達のコンピュータ から複写させてもらえる自由を常に持っている" と述べた。これは厳密には何 を意味し、どのような根拠に基づいているのだろうか。
プログラムを自由に配布する一番簡単な方法は、プログラムをパブリック・ドメ インにすることである。次にそれを共有している人から入手して他の人々と共有 する。しかし、この方法では不心得者のやりたいこともまた可能となる。つまり、 典型的な独占使用許諾の傘下でバイナリ版だけを売って、他の人々との共有を許 さないようにする人間もいるということである。彼らは、このようにしてユーザ の利益を抑圧することを楽しみ、元のプログラムを束縛して得る利益をむさぼっ ている。大方のユーザが安易にもこの方法でプログラムを入手しているのが現状 である。*全ての* ユーザのためにプログラムを (訳注: 誰でも がソースプログラムにアクセスできて、共有できるという意味での) フリーにす るという我々の最終目標は、危うくなってきている。
こういった現状から我々の使命を守るために、通常、GNUプログラムをパブリッ ク・ドメインにはしていない。その代わりにcopyleftと呼ぶものでそれら を保護している。copyleft は合法手段である。これは、複製物を得た人はさら にその複製物(ソース・コードが必ず公開されているものを意味する)を配布、改 良する自由を得るならば、全ての人々にプログラムを無料で複写させるというも のである。代表的なソフトウェア会社はこれらの自由を束縛した著作権 (copyright) を使っている。そこで我々ソフトウェア配給者は、前述の自由を守 るためにcopyleftを使っている。
GNUプロジェクトで使っているcopyleftは、著作権告知とGNU一般公有使用許諾 (GNU General Public License)を兼ね備えている。著作権告知は一般の形 のものである。一般公有使用許諾は、基本的に我々がユーザにもって欲しいと思 う自由をユーザがもち、また、ユーザはそれらの自由を誰からも奪うことはでき ない、ということを主張した複製許諾である。(実際のドキュメントではかなり 複雑な法律用語ではあるが、我々に必要と思われる事項を、弁護士の見解でもっ て数ページにわたって述べている。) 完全な使用許諾の写しは、配布される全て のGNUソース・コードや多くのマニュアルに含まれているが、ご希望の方には FSFからその印刷物を郵送する。
FSF (Free Software Foundation) は、GNU 一般公有使用許諾を採用しているプ ログラムを copyleft で保護するように、他の人々にも勧めている。基本的には、 プログラムには使用許諾が適用されている旨を述べた文を 2--3 行含めるだけで 済む。 プログラムのソース・ファイルの中で、一般公有使用許諾が適用されて いるので詳細はそれを参照するように、と記述するだけでよい。
"いろいろな発明から非常に多くの利点を享受しているのだから、自分のど んな発明でも他人に分け与えることを、喜びとするべきである。"
-Benjamin Franklin
Free Software Foundation はフリーに入手可能なソフトウエアを開発し、配布 している。我々の目的は共同体としてコンピュータ・ユーザを助けることである。 そして、ソフトウェアをフリーに再配布することができるような世界を想像して いる。これは、ソフトウェアが独占的に確立された価格よりも競合市場価格で販 売され、時には分け与えることもあるだろうという意味である。プログラマも、 医者や弁護士が今日行なっているのと同様で、サービスを提供する職業だと思う。 配布料金やサービス料として請求するに値する開業医や弁護士のそれが医学的な 知識や法律で、それらはフリーに再配布可能となっている。
サポートやその他のコンサルタント・サービスを提供する人々のリストを管理し ている。これを GNU サービス名簿 (GNU Service Directory) と呼ぶ。このリス トは GNU Emacs 配布テープの中のファイル `etc/SERVICE' に入っている。 このディレクトリの写しを入手したい人、あるいはリストに載せて欲しい人は我々 に連絡していただきたい。
GNU サービス名簿に載っている人の大方は個人によるサポートだが、一ヶ所だけ Cygnus Support 社という企業が入っている。これはフリー・ソフトウェア *だ け* を対象にサポートするらしい最初の営利企業である。そこの住所を次に示す。 FSF は Cygnus Support 社とのつき合いはないが、Sygnus Support 社には将来 の先駆者となってもらいたい。
電子メイルの場合: info@cygnus.com
郵便の場合: Cygnus Support
814 University Ave.
Palo Alto, CA 94301
USA
GNU ソフトウェアに欠陥を発見したら知らせて欲しい。我々は、アナウンス 用とバグ報告や質疑応答用に用意された多くの Internet メイリング・リストを 保守している。これらのメイリング・リストも USENET ニュースのゲートウェイ を経由している。Emacs や GCC マニュアルには、バグ報告先やそこにはどんな 情報を投稿すればいいのかを説明した章がある。
Internet にアクセスできない場合は、電子メイルや UUCP に接続されている USENET ニュースで情報を受けとることができる。ローカルな UUCP サイトや UUNET 接続についても、システム管理者へ問い合わせのこと。UUCP の場合、僅か な料金で接続することができる。(UUNET はネットワーク接続を提供する非営利 組織である。) UUNET への問い合わ先を次に示す。
電子メイルの場合: info@uunet.uu.net
郵便の場合: UUNET Communications Services,
3110 Fairview Park Drive - Suite 570
Falls Church, VA 22042
USA
電話の場合: (703) 876-5050
電子メイルの場合: info@uunet.uu.net
郵便の場合: UUNET Communications Services,
3110 Fairview Park Drive - Suite 570
Falls Church, VA 22042
USA
電話の場合: (703) 876-5050
我々がバグ報告を受けとると、ソフトウェアをより良くするためにたいていは問 題の解決に努力する。我々のバグ修正は、ここにアシスタントが対応しているよ うに見えるかも知れないが、実際にはそうではない。我々の仕事量はあまりに大 きすぎるので、ソフトウェアやドキュメンテーションの開発や保守のように、全 体として共同体を援助することに焦点をしぼらなければならない。個々の対応の ために我々の本来の作業を棚上げさせてはならないのである。我々が問題を解決 しないとしても、他のユーザがやってくれるだろう。あるいは、サービス名簿に 問い合わせのこと。
従って、インストール・スクリプトがどのように動かないのか、マニュアルのど の部分が不明なのか、といったことを我々に知らせて欲しいのであって、ソフト ウェアのインストール方法や使い方を我々に説明させないで欲しい。
バグ報告に対して我々が解決していない場合は、バグ報告用のメイリング・リス トを読んでいるその他の多くのユーザから回答を得られるかもしれない。さもな ければ、サービス名簿を利用して欲しい。
Richard Stallman
10 年前では、プログラマは自分の得た技術を全て使うプログラム作成が許され ており、良いと思った機能は何でも提供していたので有用だった。新種の独占的 ソフトウェアの特許権やインタフェース著作権によって、我々の自由は奪われて いる。
"Look and Feel" 訴訟では、我々がよく知っているコマンド言語を独占しよう としている。部分的には勝ち進んでいる。コマンド言語に関する著作権は、無償 で互換性のないインタフェースを強いて、競合を鈍化させ、技術革新を抑制し続 けている。
ソフトウェア特許権の方が (look-and-feel 著作権よりも) さらに危険である。 プログラム開発における設計の決定方法を訴訟の種とする恐れがある。ユーザの 技術が特許されているかどうかを調べるのは困難で、高価である。また、将来、 特許されるかどうかを探るのは不可能である。
プログラミング自由連盟は、プログラム作成の自由を戻そうと頑張っている教授
や学生、ビジネスマン、プログラマ、ユーザから成る草の根的な組織である。X
ウィンドウやcompressをコンピュータ・システムに使わせる場合に、特
許権の侵害について訴えられて傷ついたり、スプレッドシートの作成にあたって、
たいていの人は知っているようなコマンドのサポートを許されない時に、不平ば
かり言っていてはいけない。それについて何か行動すべきである! この連盟に
参加することで新種の独占主義を廃止させる一助となる。
プログラミング自由連盟は、記事の執筆や公務員との話し合い、言語同断な犯罪 者の排斥、将来ひょっとしたら訴訟事件でインタビューを受ける、等で新種の独 占主義の廃止運動をしている。1985年5月24日に、連盟は Lotus の裁判日に掛け て、その本社前に集合してデモを行なった。そして、1990年8月2日に再度集合し た。このような行進によって本件は、広範囲にわたって報道機関を刺激した。
議会を説得するのは大きな仕事である。公務員に好印象を与えるためにも、活動 的な会員と会費だけを支払う会員のいずれでも、連盟には大勢の会員が必要であ る。さらに、法人会員も必要である。会費は、専門家は$42、その他は $21、学 生は $10.50である。入会方法は、小切手と氏名・住所を記したものを次の住所 へ郵送する。
League for Programming Freedom 1 Kendall Square #143 P.O.Box 9171 Cambridge, MA 02139, USA
また、電話番号や電子メイル・アドレスと、特にビジネスやソフトウェアに関 して何か注意すべき点を教えて欲しい。
詳細は連盟まで電話 ((617) 243-4091) をするか、
league@prep.ai.mit.eduまで Internet 電子メイルを発信するか、
あるいは上記の住所へ手紙を出すこと。
注意: プログラミング自由連盟は、フリー・ソフトウェアのための組 織ではないので、GNU プロジェクトや Free Software Foundation という言葉は 書かれていない。大方の連盟会員は独占的なソフトウェアを作成しており、そ のような作業をするために、基金の寄付で 設立されているような企業もある。
しかし、FSF は連盟を強く支持している。おそらく、命がけという表現の方がふ さわしいかもしれない。特許権は、フリー・ソフトウェアに対してはとりわけ痛 烈である。特許権所有者は、我々のソース・コードを読んで、どんな技術を使っ ているかを理解することができるので、我々には使用許諾の特許権のための資 金の工面などできないと思っている。
2 -- 3 年のうちに、米国で完全にフリーなオペレーティング・システムを法的 に配布することができるようになるだろう。というのは、重要な部分が多過ぎて、 特許権を侵害できないだろうから。
この記事を読んでいれば、GNU プロジェクトに感謝する良い機会である。そして、 もっと多くのソフトウェアを作成したくなるだろう。何か一つ GNU プロジェク トを支援するのならば、連盟に参加することである。これが誰にでもでき、最も 重要な行動である。
csh 形式
と Emacs形式) の機能を有する。
Berkeley が BSD から csh をフリー・ソフトウェアにする良い機会で
ある。そうすれば、作成する必要はない。いずれにせよ csh より BASH
が GNU システムのデフォルトのシェルになるだろう。
++ と Objective C の両方をサ
ポートする。Cygnus サポートの Michael Tiemann は G++ コンパイラに
するための GCC 用のフロント・エンドを作成した。(これはバージョン 1 では
G++ という名前で入手できる) Objective C をコンパイルするために必
要なフロントエンドは NeXT より提供された。
リリースするまで、バージョン 2 の情報を問い合わせないで欲しい。
Modula-2 や Modula-3、Fortran、Pascal 用のフロントエンドがボランティアの
手で作成されている。他の噂も聞いている。これまで Ada や Cobol を書こうと
いうボランティアは全く現れなかった。
malloc の速いバージョンを作成した。GNU 正規表現関数
(regex) は POSIX.2 の標準をほとんど満たしている。
cursesライブラリを使い、X11 インタフェースを予定している。
現在、BSD Unix マシンや IBM PC とその互換機上で動作する。
troff や pic、tbl、 eqn、-man
マクロ、Postscript やタイプライタに似たもの用のドライバ、TeX の
dvi 形式のファイルを出力するドライバもある。バークレーの
-me も入っている。MIT X11R4 のプレビューア xditview の拡張
版もある。-ms マクロと referを作っている。Groff は
C++ で書かれている。有益なものの追加として -mm マクロと
grap がある。
Richard Stallman
200 年間にわたるアメリカの著作権のシステムでは、連邦政府によって作られた ものはすべてパブリック・ドメンにされている。これは妥当であり、そのために 税金を払っているのですべての生成物の所有者になる。
現在方針を改めようとしている。これが進んだら、フリーなソフトウェアの非常 に多くが販売されてしまう。我々は、ソフトウェアの開発に税金を使用し、それ を使うためにお金を出すことになってしまう。それがフリーではないので、GNU システムには使えなくなる。
これはひどいことだと考える。私の意見と同じなら下に示す議会に手紙を書い て、阻止することに手を貸して欲しい。
House Subcommittee on Intellectual Property 2137 Rayburn Building Washington, DC 20515
GNU では簡単に使えるオンラインやプリンタ出力用ドキュメンテーションに工夫 を凝らしている。GNU マニュアルでは基礎的な概念について説明し、各プログラ ムの全ての機能の使い方や例題を用いたコマンドの使い方について説明 している。
GNU のドキュメンテーションは Texinfo 形式のソース・ファイルとして配布さ れている。Texinfo 形式のテキスト・ソースは、写植用のハードコピーと、 メニュー指向の Info システムでアクセスできるオンライン形式の両方に 変換される。
次に示すマニュアルは、我々のソフトウェアと一緒に提供され、製本されたマニュ アルも配布している。後方のページにある注文票を参照のこと。
Emacs マニュアルは、GNU Emacsの使い方について説明したものである。マ ニュアルには、アウトライン・モードや正規表現の検索などの高度な使い方につ いても説明が載っている。また、CやLispなどの言語を使ったプログラム作成に 便利で特殊なモードの使い方、tag ユーティリティの使い方、コンパイルの方法、 コードの修正方法について述べている。さらに、キーの割り当て方や、その他の 基本的なカスタマイズの方法についても触れている。
Emacs Lisp リファレンス・マニュアル は、プログラミング言語 GNU
Emacs Lisp について詳説している。データ・タイプ、制御構造、関数、マクロ、
バイト・コンパイル、キーマップ、ウィンドウ、マーカー、検索と一致、モード、
構文表、オペレーティング・システム・インタフェース、等について
述べている。
Texinfo マニュアルは、一つのソース・ファイルから Infoファイルやプリ ンタ出力用ドキュメントの両方を生成することができる記述言語について説明し ている。作表や項目の書き方、章やノードの作り方、いろいろな索引や相互参照 の仕方についても述べている。また、GNU EmacsによるTexinfoモードの使い方や 誤りの見つけ方も載っている。
Termcap マニュアル には、"ユーザが知りたかったことの二倍"のことが 書いてあるとよく言われる。これには、Termcapのデータベースの形式、端末の 性能についての定義、端末の仕様の探し方についての説明が載っている。このマ ニュアルは主にプログラマを対象としたものである。
Bison マニュアルは、文法上の仕様の書き方について説明したものである。 このプログラムは、その文法に従って、構文解析ができる C 言語のプログラム に変換する。このマニュアルは構文解析について予備知識のないユーザを想定し ている。まず概念について説明し、次に一連の例示がある。この例示は、徐々に 難易度があがり複雑になっていく。例示のあとでかなり詳細な説明に入っている。
GAWK マニュアル は、GNU 版 AWK の使い方について説明したものである。 AWK を今までに使ったことのない人を対象としている。この強力な文字列操作言 語の特徴は全て網羅されている。
Make マニュアルは、ユーティリティであるGNU Makeについて説明したもの である。このプログラムは、必要な時にいつでも他のプログラムを部分的に再コ ンパイルして使うことができる。マニュアルは、Makefileの書き方、プログラム を部分的に再コンパイルする方法、プログラムの個々の部分の依存関係を作る方 法について述べている。
GDB マニュアルは、GNUデバッガの使い方について説明したものである。デ バッガの制御下でプログラムをどのように実行したらよいか、プログラム内での データのテストや選択の仕方、プログラム内で制御の流れを修正する方法につい て書かれている。また、GNU Emacsを使ってソースの各行を自動的に表示させな がらGDBを使う方法についても説明されている。
次に示す援助を望んでいる。:
gnu@prep.ai.mit.edu へ問い合わ
せのこと。
rms@prep.ai.mit.edu へ宛てるか、あるいは
Free Software Foundation 気付で Richard Stallman へ手紙を出してほしい。
gnu@prep.ai.mit.eduという電子メイルのアドレスまで送付して
ほしい。
FSF が提供しているテープには、Unix用ソース配布テープとVMS用ソース配布テー プ (これには GNU Emacs と GNU C のソース・ファイル、VMS用の実行形式ファ イルが入っている) がある。
まず、Unix用のテープ ("Emacs"テープとか"リリース"テープと呼ばれる) には、GNU Emacsの他に、信頼性が高く、よくテストされた様々なプログラムが 入っている。次に、"プレリリース"とか"コンパイラ"テープと呼ばれるテー プには、GNU Cコンパイラとそれに関係したユーティリティ・プログラム、完全 にはテストされていないその他のプログラムが入っている。最後に、"X11"と 呼ばれるテープには、MIT X コンソシアムから配布されるX11が入っている。
媒体などについての詳細は、この小冊子の後方のページにある注文票を参照のこ と。Unix の 1600bpi 9 トラックと QIC-24 DC300XP 1/4 インチのカートリッジ・ テープの内容は同じで、単に媒体の種類が異なるだけである。
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