| すべてのワークフローがユースケースを起点とすることにより,プロジェクトメンバは常にユーザ要求を念頭において作業を進めることになります.そのため要求からの逸脱やプロジェクトの目的を見失うことがなくなり,また,各種モデル/成果物の整合性が保たれます.これがユースケース駆動の利点です.
もう一つの特徴であるアーキテクチャ中心についても簡単に紹介します.アーキテクチャとはシステムの構成要素の構造と振舞を定義するもので,システム開発のコアとなります.RUPではアーキテクチャに関して,次の2種類の成果物を作成します.
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アーキテクチャプロトタイプ
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ソフトウエアアーキテクチャ説明書(アーキテクチャビュー)
RUPでは動くアーキテクチャ(アーキテクチャプロトタイプ)を早期に開発してアーキテクチャの確認を行い,残りの開発に対する基本パターンとします.これにより,
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並行開発が容易になる
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再利用のための効果的な基盤が出来る
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コンポーネントベースの開発を容易にする
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プロジェクト管理のための基盤を提供する
といった利点を享受することが出来ます.また,4+1ビューと呼ばれるアーキテクチャモデルを作成 |
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し,ユーザ要件を様々な視点から追跡確認するルートを設けます.

各ビューは以下の内容を表現します.
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ユースケースビュー:ユーザの要求(システムのサービス)
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論理ビュー: システムの機能,構造,協調関係
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実装ビュー: システムの構成管理情報
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プロセスビュー: システムのプロセス/スレッド構造
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配置ビュー:システムの物理配置
ユースケースビューが4つのビューに重なっているのは,ユーザの要求からそれぞれのビューが追跡可能であることを示しています.各ビューはUMLを使って表現します.
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