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クラス図には,コラボレーション図でリンクとして登場する関連以外の関連が必要な場合があります.上のクラス図では,主要概念とそれにコンポジット集約されている主要概念部品が表現されていますが,主要概念部品オブジェクトはコラボレーション図には登場していません.主要概念オブジェクトに,自分の部品である主要概念部品を答える責務を与えているため,コラボレーション図では主要概念部品オブジェクトにメッセージを送る必要がないのです.このように,コラボレーション図のオブジェクトとリンクの関係が,クラス図のクラスと関連に完全に1対1に置きかえられるわけではありませんが,ほぼ1対1に置きかえることが出来ます.*5

なお,このクラス図は,ひとつのユースケースを達成する際に必要なクラス群の構造を表現したクラス図です.RUPでは,このようなクラス図のことをVOPC(View Of Paticipating Classes)と呼んでいます.

このようにRUPでは手順が確立されているため,他の方法に比べて属人性の少ない設計が行えると思います.これは明らかなメリットでしょう.また,RUPではメカニズムという考え方を導入します.アーキテクチャに依存する内容はユースケースから抽出したクラスとは切り離し,クラスとそのクラスに必要なメカニズム(アーキテクチャパターン)の対応表を作成します.

メカニズムには粒度があり,分析時には必要なアーキテクチャパターンを分析メカニズムとして

     


*5) 設計がすすむに連れ,関連の洗練を行っていきます.その際,関連として捉えていたものが,継続的なもの(関連:Association)なのか一時的なもの(依存:Dependency)なのかを判断し,依存関連は矢印のついた破線に置き換えていきます.

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