CMM(能力成熟度モデル)とは− 前 編 − |
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0. 概要この解説では,まず“1.いろいろなCMM ”について説明し,その中で一般に"CMM[R](Capability Maturity Model[R])"といわれている“2.ソフトウェア能力成熟度モ デル(SW-CMM[R])”を簡単に説明する.次に,“ 3.SW-CMMの適用例”3件の特徴を簡単に解説する.最後に, “4.CMM統合の動き”について触れ,“5.CMM導入の 留意点”を述べてまとめとする.CMMについてのまとまった日本語文献は少ないが,以 下が参考になる. "日本におけるCMM導入を考える"[1] ,松原友夫・乗松聡,共立出版,bit,1998.3 他,本家SEIのWeb/FTPサイトには英文ですが各種の 文書が公開されている.また,米空軍研究所のオンライン 雑誌Crosstalkにも有益な論文が多数公開されている.付録 の"関連URL"を参考にして欲しい. 実際にCMMを適用しようと考えている読者には,ソフトウェ ア技術者協会(SEA)のソフトウェアプロセス分科会(SEA-SPIN) CMM研究会が,翻訳した技術資料"CMM v1.1 公式日本語版"が,SEA-SPINのページでPDF版として公開されている. なお著者は,CMM研究会の一員として,公式日本語版に 則った訳語を使用する.既に訳されている文献の訳語と違う 場合もあるかと思うが,今後のCMMの正しい理解と普及のた めには,皆が共通な言葉で意思疎通をはかる必要があると CMM研究会では考えている.そのためにも公式訳語で統一 すべきだと考えているので,ご理解ご協力をお願いしたい. 1.いろいろなCMMCMMといっても,まず一番新しいのが,(1) CMM統合(CMMI/CMM-I), 次に元祖である (2)ソフトウェアCMM(SW-CMM/CMM[R] ), さらに,大規模システムがらみの (3)システムエンジニアリングCMM(SE-CMM [R]), (4)統合製品開発能力成熟度モデル(IPD-CMM [R]), (5)ソフトウェア調達能力成熟度モデル(SA-CMM [R])が開発されている.また,最近Humphreyが熱心に推進して いる (6)個人のソフトウェアプロセス(PSP [SM])と,チームを対象にした |
(7)チームソフトウェアプロセス(TSP[SM]),さらに,Bill
Curtisが提唱している
(8)People CMM (P-CMM[R])の8つがあります. 1.1 元祖:ソフトウェアプロセスの管理ソフトウェア成熟度モデル(SW-CMM)つまり"Capability Maturity Model[R] for Software"は,元IBMのWatts S. Humphreyによって書かれた,"Managing the Software Process[2][3]"が下敷きになっている.Humphreyはこの本の中で,組織のソフトウェアプロセスが 成熟して行く過程をレベル1の“初期状態”,レベル2の“反復 できる状態”,レベル3の“定義された状態”,レベル4の“管理 された状態”を経て,最終レベルの“最適化される状態”に至る までの5段階にレベル付けした.また,各レベル毎になすべき 重要な原則を事例分析を引きながら解説した. Humphreyはレベル5の「最適化するプロセス」は,ソフトウェ アプロセス改善の最終ステージだと述べているが,(注:正確に は継続的に改善を続ける最終ステージだと述べている.)近年 レベル5に相当する企業が増えている中で,レベル5以上の改 善を模索する動きが出てきている.(関連URLの(8)など) 1.2 ソフトウェア能力成熟度モデル(SW-CMM)ソフトウェア能力成熟度モデル[4][5][8] は,Humphreyの本を元に,Mark C.Paulkらが大幅に整理し直したモデルで,Humphreyの本から事例などを省き,レベル毎の諸原則を主要 なプロセス分野である“キープロセスエリア”毎に整理し,更に 共通的な機能(“コモンフィーチャ”)毎に“キープラクティス”と して,主要な活動を定義している.(TR-24 図3.1 CMMの構造)このCMMの概念は,“ソフトウェア能力成熟度モデル 1.1版”[4][5](技術報告書 TR-24)にまとめられている.また,“能力成熟度モデルのキープラクティス 1.1版”[6][7](技術報告書 TR-24)には,TR-24で解説したソフトウェアプロセス概念の枠組みに基づき,各レベル毎の“キープラク ティス”を詳細に記述している. ソフトウェアCMMは,1990年3月に最初の版がCMMユー ザグループにレビューのために提供されてから,ユーザグ ループとの協調のもとに改訂されつづけ,1991年8月に1.0 版として一般公開された.その後も,ユーザグループおよび 一般からの変更要求とコメントが審議され,1993年2月に1.1 版として一般公開された.更に,1997年末には2.0版が一 般公開される予定だったが,CMM統合モデルとの整合性を |
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