[Prescript]  上海空港のターミナルに隣接したホテルのレストランで
メニューの最後のページに「昆虫菜単」とあり,冗談かと思ってよく見
ると,蟻やさそり,蝉の仔などが載っていた.さそりのから揚げは北京
あたりでも山東料理の定番だし, 蝉の仔もどこかの火鍋料理屋台で出あ
ったことがあるが,蟻ははじめて見た.ためしに注文してみると,卵の
白身を泡立ててそれを雪山とし,その上に炒めた蟻がスキーヤーよろし
くばらまかれていた.そのときの記憶をもとに試みた「ことば遊び」の
お粗末:

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      昆虫菜単

  おそい雨なら
  夜食には蝶
  そして  明日を腐らせる

      見えないフォーク
      唄うスプーン
      コーヒーカップと踊るのは
      だれ?

      たとえ悪夢の食卓であろうと
      わたしには猫肉は食べられない
      蛇のスープも熱すぎて
      ほら  目がさめてしまう

  とんぼの朝食は
  いつも
  迷子の霧を連れて

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  [Postscript] 最後の連はアメリカの高名な詩人の

     霧が来る                Fog comes
     ちいさな猫の足つきで    with a little cat foot

  というフレーズをパクったつもりなのだが,どうもうまくいって
  いない!


SRA KISHIDA Kouichi, k2@sra.co.jp