第3回 SRA-KTL Technology Seminar
| テーマ: | 「インタラクションデザイン駆動型ソフトウェア開発 : ARTwareにおけるデザインと開発プロセスを事例として」 |
| 日時: | 2007年6月27日(水) 13:30 〜 16:45 |
| 講師: | 中小路 久美代(株式会社SRA先端技術研究所/東京大学先端科学技術研究センター) |
概要
本講演では,HCI(Human-Computer Interaction)研究分野でのプロジェクトにおいて構築しているARTwareというアプリケーションツール群を紹介し,ソフトウェア開発およびソフトウェア工学という観点から,その特徴を説明したいと思います.
ARTware は,情報創出の支援を目的として研究開発をおこなっているソフトウェアツール群です.心地良いユーザ体験を重視して,インタラクティビティのデザインを進めています.ARTwareの各ツールのフィーチャーと操作感とを,講演前半にデモとムービーを使用してお見せします.
講演後半では,ARTwareをデザインし開発していく過程を,具体的な事例を用いて説明します.開発期間全体を通してインタラクションデザイナとプログラマとが密にコミュニケーションをとり,手描きスケッチやインタラクティビティを体感するためのプロトタイプなどを多用しながら,共創的なやりとりをする様子が多くみられます.この過程で観察されるコミュニケーションの形態や構築されるアーティファクトは,従来のソフトウェア開発ではみられないユニークな特徴を有しています.操作感が重要となるソフトウェアや高度なインタラクティビティが要求されるシステムを開発する際に重要な役割を果たすと考えます.
講演の最後に,これらのARTwareプロジェクトで開発したツールとその開発プロセスを観察した結果とに基づき,インタラクションデザイン駆動型のソフトウェア開発への展望を述べます.